相棒・神仏習合・光と影
「やっぱり影の中には真さんと実さんがいるんですね。」
と梯が言う。
日之影 真は実体化せずに
「森市〆が動き出した。番組に『新科学会』のタイトルで〔辻褄の合う屁理屈〕のコーナーを設け選挙も狙うみたいだな。党名は〔進化党〕、宮祭 香が看板娘で石田 真希は選挙資金集めのパパ活部隊隊長さんだ。生産成果党と永愛党の与党連合と本気向かい合うつもりでいる。」
と緑茶の影の中から言う。
梯は緑茶と話しているように
「仕事が速いですね。リアルタイムの情報ですか。」
と喋る。
「そう、たった今の話だ。」
と再び真の声がした。
「真と実の二馬力なのか。効率がいいな。」
真の声に珍しく田網が肯定的な内容を返した。
梯がプッと吹き出し
「田網巡査長、突然どうしたんですか。」
と尋ねた。
「もうヒーローだの影だのと言っていられない気がする。梯だけが動くと変な誤解が生じる。基本通りペアで行動するべきだ。」
田網がそう言うと、
「警察用語で〔相棒〕ってヤツ
ですね。」
と矢部の影から実が口を挟んだ。
矢部本人も
「上手いこと言いますね。」
と付け加えた。更に緑茶も
「神仏習合の原点が見えたな。」
と補足した。
真に至っては
「先生、相対性屁理屈論の原点も見えました。」
と茶化すように言う。
田網と梯は顔を見合わせ、梯は
「先生は神仏習合と光や影を関連付けてるんですか。でしたら、話して頂けませんか。」
と緑茶に言った。
緑茶は
「確かに神は存在するだろう。それも以外と身近にね。」
と意味有りげに喋った。
「僕等の場合は神ではなく神武男だったが、おっと喋り過ぎた。」
「だね、兄さん。」
真と実が順に言った。




