護国忍軍ゴニンダァー
宮崎県警宮崎中央署生活安全部魑魅魍魎対策室では梯絵楠が田網嶺太にヒーローズの説明をしていた。
「ヒーローズは今何名いるんだ。」
「私が知っているのは五人、もっと増えるかも。烏合の衆にならなければいいけど。」
「相変わらずきつい言い方をするな。」
毒舌を交えた梯の言葉に田網が言う。
「一つ間違えば船頭の方が多くて漕手の少ない船になっちゃうわ。漕手はハムカイザーとハムカウジー二人だけ。」
「それはともかく、一人ずつ説明してくれよ。」
梯は冊子を取り出すと広げた。
「いいものあるじゃないか。」
と多網が言う。梯はその言葉には答えずに説明を始めた。
「天野正義が変身するとゴールディーン。安川忠孝はシルバーン。岩宿清美がブロンザー。それに女性が二人。天野の妹晴香は暁パープル、安川の姉の朱美は黄昏オレンジよ。」
冊子を見ていた田網が吹き出した。
「岩宿さんってこんな名前なんだ。失礼だけどあの厳つい体躯からは似ても似つかぬ名前だな。仮名がなければ普通に清美と読んでしまう。」
梯は笑いを抑えている田網を見ながら喋り始めた。
「ヒーローばっかりが増えて悪者がいなくなって、そのうちヒーローを立てるために無理やり悪者を作るなんてことにならなければいいけど。本来は光と影は表裏一体のはずよ。光が正義、影が悪になりなりそうな雰囲気でしょ。もうなってるのかな。」
田網は真顔になって梯を見た。
天野正義は妹の晴香と暮らしている。通常ヒーローズが集結する時、晴香は席を外すのだが先日岩宿が日之影実にKOされてからは同席している。
来客を告げるチャイムが鳴った。やって来たのは安川忠孝と朱美だった。




