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スカモのリスナーは仲間だ

 森市〆のラジオ番組『スカッとモーニング』は〆の〈スカッと鮮やか、モーニング〉の声で始まり、リスナーには〈スカモ〉と呼ばれている。パーソナリティは森市の他に女性が二人で仙道深雪(せんどうみゆき)玉置亜依(たまきあい)だ。二人は仰怪人の事件が発生したのでいつもより遅くまでラジオ局に残っていた。


「少し前、県警は仰怪人を操っているのはハムカイザーとハムカウジーだって会見をしたよね。」

「そうみたいね。今日はキモライザーとかも現れたみたいよ。」

 深雪が喋ると亜依が補足するように言った。深雪は更に続ける。

「ネットの書き込みとか投稿にもあるけど、ハムカイザーとハムカウジーは心を探りながら仲間を集めてるらしいわ。」

「同志を募るのね。」

 深雪が言うと

「同志じゃなくて仲間なんだって。」

と亜依は訂正するように言った。

「仲間ね。一つ気になることがあるのよ。『ラブ・ラブ・ポーション』の企画の時に孔巾空歩(ディレクター) がやたらと〈仲間、仲間。〉って言うの。〈恋愛で悩んだことがある女性はみんな仲間だから、意見を交換し合いましょう。〉って。それで香に色々とアドバイスしたんだけとなんか変な方向に行っちゃったでしょ。」

 深雪はそう言った。

「あれは本当に変な方向に行ったし、深雪も巻き添え食ったね。 裏で県警の本部長とうちの専務が司法取引をしたっていう噂もあるし…あっ、キモライザーが画面に。」

 ニュースでは青島神社のキモライザー逮捕の場面が流れている。


〈兄さん、こっちの女の子達もいい感じで自立影走(じりつえいそう)している。〉

〈そうだな。世の中思い通りになるものではない。こういうイレギュラーな影走を繋いで纏めてこそ表と裏の治安と言えるのだ。短袴亜莉須の方は暴走しないように気をつけろよ。〉

〈解ってるよ、兄さん。だけど最近は影が(あく)みたいに言われるよね。まるで心の声が悪みたいに。〉

 深雪と亜依の陰に潜入していた真と実は心の中で会話した。

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