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右巻き、左巻き

 真と実の会話は続く。

「大和朝廷と地方豪族は与党と野党みたいなもんだな。当然、大和朝廷が与党だけどね。」

と真が言う。

「って事は大和朝廷の熊襲征伐、南九州の与党と野党の議席争いか。無所属の人は当時居たのかな。」

「単純に結論付ける訳にはいかないけど注連縄(しめなわ)の巻き方を研究して判断材料にしている人もいる。 出雲大社の注連縄は左巻き。山陰でも三保神社は確か右巻きだった。宮崎県では都城の神柱神社が左巻きかな。宇佐神宮や宮崎神宮は注連縄の印象が薄い。つまりは無所属か。」

 実は真に問いかけた。

「結局、注連縄の巻き方でどう違ってくるの。」

「右巻きだと外から中に入らないように、左巻きは逆に中のものを外に出さないと言う研究者もいる。」

「そう言う事なんだ。出雲大社が大国主(おおくにぬし)を中に閉じ込めているとしたら出雲は国譲りじゃなくて奪われた事になるのかな。」

「確かにそういう説を唱える人もいる。」

「だとしたら都城は山之口に近いから大人弥五郎か熊襲の首長が神柱神社には封じられているとも考えられるね。」

「確かな事はその時代に行かないと判らない。とにかく注連縄は警察がよく使う立ち入り禁止テープみたいなものだ。〈危険、立ち入り禁止〉と[見せたくないモノは隠す]の二つの意味。」

 兄弟は好き勝手に会話を続けている。

「兄さんの話を聴くと、ひむかと日之影が凄く重要な位置関係に思える。」

 実がポツリと言った。

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