表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/102

焦燥

 入口のドアが開いて西郷が入ってきた。

「いらっしゃいませ。」

 スタッフの元気な声が響く。

「お客さんで天野さんって方が来られているはずだが、案内してもらえますか。」

 西郷は警察手帳を見せて荒立たしげに言う。

「承知しました。ご案内致します。 こちらへどうぞ。」

 スタッフは奥の座敷へと歩いて行き、西郷がその後をついていく。

 案内するとスタッフは

「失礼します。」

と戻っていった。


 険しい顔の西郷に安川は

「勤務中だとは思いますけどお茶でも飲みますか。」

と尋ねる。

「いや結構。」

と西郷は定番の返事をして話しを続ける。

「とうとう影が実体化してハムカイザーとはっきり名乗った。いよいよ本格的に行動を起こすのかもしれない。巷で仰怪人と呼ばれている連中も含めハムカイザーについて近々会見を行う。」

「そうだな。そろそろはっきりさせないと噂だけが先行して関係ない人間までが疑われて誹謗中傷の対象になる。」

 天野が答えた。

「ハムカイザーはヒーローより有名になったな。仰怪人の親玉と言われるだけの事はある。」

「ただの目立ちたがりだよ。」

 安川が言った後、岩宿が吐き捨てるように言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ