両親と牡丹の花
大変遅くなりました。ごめんなさい!!
しかも今回少し短いです……。
すいません……。(─.─||)
シフォンが来てから1週間。
「お父様!もうそろそろ学園に行かせてくださいませ!」
「ダメだ!学園には、お前に婚約破棄を告げた男がいるんだぞ!危ないだろ!」
「危なくないですわ。早く学園に行きたいのです。許可してくださいませ!」
「ダメだ。いいから家でゆっくりしてなさい。」
という会話が朝・昼・晩繰り返されていた。
そして、私はお母様の私室に逃げ込んでいた。
お母様は最近調子が悪くて大体私室にいる。
「お母様。お父様ったら、いくらなんでも、ひどいと思いませんか?もう少しで学園のパーティーもあるのに。」
「ショコラ。しょうがないじゃない。あの人は、ショコラのことが大好きなのよ。だから辛い思いをしてほしくないのよ、わかってあげて。」
「お母様……でも!!」
私がお母様に反論しようとしたその時。
「ショコラ。ここにいたのか。駄目だろ、母さんは体調が悪いんだぞ。エレナもしっかり寝てなきゃだめだろう。」
「ごめんなさい。あなた。でもちょっとは良くなってるのよ。だから少しくらい、ね?」
「駄目だ!また悪化したらどうするんだ。いいから、ゆっくり寝ていてくれ。」
「分かりましたわ。では、治ったらお出かけしましょう?」
「もちろんだ。どこへでもエスコートさせてくれ。」
あれ?お父様とお母様もしかしなくても2人の世界に入っちゃってます?おーい。ここにいますよー!気づいてー!って無理か。お父様とお母様は、政略結婚だけど初恋同士でほとんど恋愛結婚みたいなもんだし、今でもラブラブだし。
「はぁ。私はそろそろ、私室に戻りますわ。」
まぁ、聞こえてないと思うけど。
あっ!結局お父様の説得失敗してしまったわ。いつになったら学園に行けるのかしら。
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3日後。
「ショコラ。もう学園へ行っていいぞ。」
えっ?なぜ?ほんとに?
「えっ?ホントですか!!」
「あぁ。まぁ学園のパーティーも近いしな。そろそろ行ったほうがいいだろう。」
やった!!やっとだわ!!あっ…。でもパーティーは……。
「お父様すみません。学園のパーティーのことですけど…私パーティーに参加しないかと思って、ドレスを注文していないのです。」
「あぁ。そんな事か。大丈夫だぞ。ドレスは用意してある。もちろんエスコート役ももう決まっている。お前が気にすることはなにもないぞ。」
あら?そうなの?
「そうなのですか?えっとエスコート役っていうのは誰ですの?」
「それは当日のお楽しみだ。ドレスと一緒に楽しみにしておきなさい。」
「はぁ。分かりましたわ。」
うーん。気になるわね。でもまぁ、すぐわかるしお楽しみにしときましょ!
「それよりショコラ。明日学園に行く用意をしなさい。」
「はい!では失礼しますわ!お父様。」
お父様の私室から出た私は学園の用意をするために、部屋へ行った。
「あら?すごく綺麗ね。牡丹の花かしら?」
「そうですよ、お嬢様。それより明日の用意を早く済ませたほうがよろしいのでは?」
「そうだったわ!早く用意しなきゃ。久しぶりの学園だもの!完璧にしないと!!」
そんなことを言いながら私の頭の中には、何故か、部屋に飾ってある綺麗な牡丹の花が離れないでいた。
お母様出てきました!
次は、おまたせしました〜!
ヒーローの出番です!
次回もぜひ見てください!