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エッセイのプロムナード  作者: 多谷昇太
エッセイ香港

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ヤクザという輩(うから)

さても、そのような新九龍城に住む人々の天上への哀訴と、こちらは自らの資産がいくらなのか、数えることもできないような金満資本家・投資家たちを始め、職階やスキルで優れた格差勝ち組社員たちが抱くであろう慢心度、換言すれば傲慢なる心があったとして、畢竟その両者いずれのビルが天まで届くか…それによってバベルの塔の真偽のほどは決まるのでしょう。しかしながら今デモを行っている学生たちやプレカリアートたちがそのいずれかの部類に属しているとは、これはとても思えません。この格差の酷さを真摯に糾弾しているのであって、かつてのアメリカのウィアー99%デモと全く同根の、また前記独裁に対する人権主張と同列のものなのに違いありません。彼らはいずれの塔も不自然で不健康と、きっとそう大人に諭すことでしょう…。

さて最後は香港黒社会、ヤクザについてです。こちらの方は字数に手間は要りません。ジャスト、人クズどもです。金次第で何でもやる輩であり、ここで云えば中国本土政府かもしくは(そう思いたくありませんが)香港政庁から金をもらってデモ隊への攪乱をし、あるいは直接に暴力をふるったりしているのです。前者で云えば彼らはデモ隊に扮しては商店を壊す等の悪さをして、世間へのデモ隊の印象を悪くし、後者で云えばこちらは前記した白シャツ隊やら黒シャツ隊となってデモ隊に襲いかかりました。他方中国本土でもヤクザどもはかつての反日デモの中に入り込み、日本の店舗を壊すなど大暴れをしているのが既に露見しています。その依頼元、胴元は中国政府そのものでしょう(この他に学生たちに金、日給を払ってデモをさせてもいた)。そもそも香港空港における白シャツ隊のあの粗暴なつらを見れば、彼らの正体は云わずもがなのことです。このヤクザという輩はこのように十中八九いつでもどこでも体制側、金持ちや権力層に就いてはその非合法面での使い奴となるのです。例えば中国本土で政府が農民に立ち退きを要求した時などは、情け容赦なく農民たちを威嚇し、暴力をふるって立派に政府の業務を代行しました。その折り農民たちがどれほどくやしい思いをしたことか(家を壊され土地も取り上げられた一婦人が、さら地に掘っ立て小屋を建ててなおも住み続け抗議している様を、かつてニュースで報道していました)…。

 このように「政・官・財・暴のスクエア」の一画を彼らは確かに占めていて、体制側の隠れた走狗となっていることに間違いはありません。日本でも警察とヤクザの癒着が報じられたり、金持ちの使い奴となっている様をかつて伊丹十三監督が「マルサの女」内で描いていました。

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プロムナードが時に歩く(=読む)に堪え難い、恥っさらしな「引越し顛末記」だったりして申しわけありません。不快をもよおした方はここを飛ばされて結構です。以後はできるだけ歩くにまともな道(エッセイ)を敷くつもりですが、しかしこの難所の「引越し顛末記」はあともう一章ほど続ける予定です。
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