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陸~この世界の魔法~

とりあえず、魔法について聞こう。ぼく全然解らないし。


あ、でもぼくがしたのって普通じゃないっぽいんだよなぁ……もしかして、何か呪文とか唱えないといけないのかな?グランもそうしてたし。ぼくは考えただけでできちゃったけど。


「あの、さっきの魔法どうやったんですか?普通、グランが知らない魔法なんてそうそうないんですけど………」


リシャーがぼくに問う。君よく質問するよね。どうするべきかな?きちんと答えるべき?でもなぁ、“これ”をできるのがぼくだけの場合、教えてしまうと敵対する時困るんだよね。


よし、ごまかそう。


「うーん、どうしようかな?教えていいかな?でもなぁ。言葉で言うと伝えにくいし……やっぱりやめとくよ。」

ぼくは考えている風を装ってリシャーに伝えた。

「そうですか。」

リシャーは残念そうに言った。

なんか悪いことしたな。でも、必ずしも安全って訳じゃない。念には念を入れろって師匠がよく言ってたからね。でも、レオンになら言っても良さそう。


……強くイメージすれば誰にでもできそうなものだけど、今までなしえてないなら前提が違うんだろうね。魔力の流れとか分かればいいのに。よく小説とかで、血の巡りとか空気中に浮かんでるとか言うし、そういうイメージができたらなぁ。


そう考えたとき、急に左目に少し痛みが走った。我慢できないほどではなかったし、軽く目をつぶって直ぐに目を開けた。

「おうっ?!」

「ん?ノゾミ君大丈夫?」

パレが心配してくれた。

「あ、ごめん。何でもないよ。虫に驚いただけ。」

パレにそう言いながら少し悲しくなる。ぼくがいつも通り噓をさらっとつけてしまうことに。

「そう?何か困ったことがあったら言ってね。」

「あぁ。」

あいまいに返事を返しながら心の中で謝った。


さて、お気づきの方も多数いらっしゃるだろうが、ぼくは今変なものが見えてる。恐らく魔力だろう。

まあ、話の流れからしてそうだよな。


空気中に浮かんでいる色とりどりの光。その光だけで辺りを見渡せそうだった。そして、その光がぼくら人や魔物、木などに触れると溶けるように消えてしまう。


感嘆の声を上げたいところだが、周りに人がいるし何とか押しとどめている。


とりあえず見えなくなるように念じてみた。

すると、溶けるように光が消えていつも通りの視界が戻ってきた。


………便利だな。


「ノゾミさん。私たちそろそろ近くにある天幕(テント)に戻ろうか話していたのだけど、ご一緒しますか?」

ミラがぼくに聞いてきた。どうしようかな?敵意はなさそうだし、行ってみますか。殺されたら、ぼくはそれくらいの人間だったんだ。




結論から言うと。テントでは何も起きなかった。ぼくはひとが近くにいると疲れていないと眠りが浅いから、色々と試してみた。


具体的に“どんなか”って考えると完璧とまではいかないが、使える。多分練習すればもっと。ただイメージがあやふやだと上手くいかない。『風を操る』ではうまくいかないけど、詳しく考えるとイメージ通りになるみたいな。


それと、人を生き返らせるのは無理だった。動物も然り。死体を操るのはできた。五人が倒したグリーンスケルトンってやつで試したらできた。他にも、一瞬で殺すのも無理だった。虫で試したけど駄目だった。攻撃はできるけど、即死は無理。


この二つ以外は完璧とは言えないけど大体できた。恐らくこれ以外にも制約はきっとある。今まで通り鍛錬は大切だな。


そう思って、朝森でレオンと訓練してたら、レオンに襲われてるって勘違いされて、誤解を解くのに時間がかかった。

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