肆~ぼくは異常な存在~
五人の話を聞いていると解った。
ぼくは普通じゃない。
どこかどう普通じゃないのかぼくには解らなかった。だから、五人に聞いた。
「どういうことだ?教えてくれるか?」
って。
そしたら五人は驚いた顔をして盗賊ぽい子が教えてくれた。
「えっ知らないの?黒髪は魔力量が多いんだよ?君はその上黒目だからおそらくもっと。」
……………?魔力量ってメラニン色素に関係してるのか?
でもぼくはどちらかというと色白な方なんだけどな
「レオン。」
「すみません。オレそういうのには詳しくないので。」
そうなのか
そんな感じでレオンと話すと、
「レオン?え、まさかそのレッドパンサーのことじゃ………」
ってテイマーぽい………もう、テイマーでいいか、が言ってきた
「あぁ、そうだけど?」
「魔物に名前をつける人始めてみたわ………完璧に愛玩動物扱いね。」
ぼくが答えると魔女が言った。
ペットの何が悪い。可愛いじゃないか、猫科だし。
あ、それより聞きたいことがあったんだった
「あ、えっと魔力量にはメラニンが関係してるのか?」
ぼくがそう聞いたら五人は意味が解らないと言いたげな表情をした。メラニン通じてないのかな…………
「おい、グランこいつ頭おかしいのか?め………なんとかなんか知らねぇぞ?」
「カルト!!そんなこと言ったら僕らが殺されるかも知れないぞ!黙っとけ。」
……………聞こえてるからな?まあ、別に殺す気はないけど
うーんどうすれば伝わ…………あ!
「じゃあ、白髪の人は魔力量が少ないのか?目の色が薄い人とか」
これなら解るだろう!
「え?当たり前じゃない?そういうものよ?」
魔女さん教えてくださりありがとうございます。そういうものなのか
「髪が白くて赤い目の人は魔力がないから嫌われるんだよね。使い物にならないって。大体子供の時に棄てられて、獣人なんかに拾われるんだよね。」
テイマーがいう。棄てられる?…………ここではそれが当たり前なのだろう。でもぼくは赦せない。棄てられる側はどんな思いか考えたことがあるのか!?
ビクッ
回りの五人が身を縮ませた。思った以上に殺気が出たらしい。
「ああ、すまない。別に危害を加える気はない。」
するとほっとした表情になった。
だか、その理論でいくとぼくはおそらく重宝される。
この五人から他にも色々と話を聞かないといけないな。