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300文字小説

大人は子供

作者: 林 秀明

「痛てっ!」

バスの車内でサラリーマンが私の足を踏んだとしても

言葉で謝ろうとはしない。

眉毛をハの字にし、軽く会釈をするだけで

それで済むと思っている。


年配の人は言葉で謝ろうとするが、

目線は横を向いている人が多い。

言葉はこっちへ来るのだが

目の焦点は私と合わないケースは多い。


あるアウトレットで親子連れが私の横を

通り過ぎた時、子供が憶測を誤って私に当たってしまった。

親は知らない振りをしてそのまま歩いて行ったが

おそらく姉妹と思われるお姉ちゃんが


「ごめんなさい」とつぶらな瞳で私の目を見て、謝ってきた。

私は咄嗟の出来事に言葉を返せず、姉妹は去ってしまった。

謝ってきても、結局言葉を返せない大人。

大人は子供であり、

子供の方がよっぽど大人である。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 本当にそうですね。子供はとても素直で純真なのです。大人になるといろいろな自我と言う壁が邪魔をするんです。だから私達大人は、子供からも学びを受けているのだと思います。素直に受け止めた素敵な作…
2016/12/17 09:54 退会済み
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