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A Desirer  作者: 氷山 祐希
1章 新学期といとこ
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六話 閑話 暁の出会い

「それでは今までお世話になりました」

「えぇ、佑介にもよろしくね。合い鍵は佑介が余分に持ってると思うからそれ貰ってちょうだい」

「たまには佑介引き連れて帰っておいで? おじさん達はいつでも歓迎するから。兄さん夫婦にもよろしく」

「はい! ありがとうございました! えっと...行ってきます!」

『いってらっしゃい』


ついに佑介くんのおうちに出発です! 住所は知ってます!

ただ、迷ったりして遅れないでしょうか

荷物が届く前に佑介くんの家に着いておかないとたくさんの段ボールが急に届いて混乱させちゃうし、手もわずらわせちゃいます!

印象最悪です!

急がないと!






##########






着きました。時間前です

あ、荷物が来ました!危なかったです、ギリギリです


「西森 暁さんですか? どこに運びましょうか?」

「はい。ちょっと待っててください、開けますから」


えぇっと、部屋番号は...304号室ですね


―――ピンポーン―――


....あれ?

もしかして、間違えました?

朝行くって言いましたよね? 本当に言いましたよね? 絶対に言いました!

もう一回です!


―――ピンポーン―――


佑介くんが出ないです!

どうしましょう! 出てくれません!


「あの...その部屋にご用ですか?」

「は、はい! あの、出ないんですけど...もしかしてお留守ですか?」

「そんなことないと思いますよ? 先輩いませんか? おかしいですね...ちょっと見てきます。あ、皆さんもどうぞ。エントランスで待つのもアレでしょうし」

「あ、ありがとうございます」


中には入れましたけど、この女の子は誰でしょう

ここの住人さんでしょうか


「エレベーターあるんですけど、業者さんは階段でお願いしていいですか? さすがに入らないと思いますので。3階なので」

「はい。じゃあお願いします」

「あれ?業者さんじゃないんですか?」

「(?) はい。違いますよ?」






部屋の前まで来ました

荷物も届いてます


「じゃ、鍵開けて呼んできますので待っててください」

「はい」


ドキドキします

昨日会ってるとはいえ嫌な顔されたらどうしよう...

緊張します


「お待たせしてすいません! どうぞ!」


「それじゃ、入らせてもらいますね...あ、ここの部屋使ってないですね。じゃあ、ここ使っていいですか?」

「へ? は、はぁ...え?」

「ですから! ここの玄関に一番近い部屋です! ...使っていいですか」

「あ、はい! どうぞ」

「ありがとうございます」


やらかしました!!!!

いくら緊張してたとはいえぶっきらぼうです!

こんなんじゃ印象悪いですよね...

でも部屋は押さえました!

あとはベッドとか運ぶだけです

ご挨拶は落ち着いてからしましょう






ふぅ...やっと終わりました!

そろそろご挨拶しないと!


「まだいますか? 入りますよ?」

「あ、もう終わりましたよ。なにか用ですか?」


だからそっけなくしたら印象悪いですって!!






##########






話を聞いてびっくりです!

なんと佑介くんと弥生ちゃんは何も知らされてませんでした!

それに入学式の時に佑介くんは『節約状態(スリープモード)』だったのであの挨拶のことは覚えてませんでした!

それに佑介くんは優しい人でした

ますます好きです!

気を使ってくれますし、家事、炊事とか完璧です!

理想の人です!

一人では何もできない私とは大違いです....



ルールも決め終わりました!

...お腹減ったなぁ

そういえば朝から何も食べれてないです


「あきら。飯食いに行こうか。今日振り込まれた生活費も見ておきたいし、冷蔵庫の中なんもないんだよ。明日の買い物もしておきたいし。ファミレスでいい?」

「はい! もう振り込まれていると思いますので行きましょう!」

「よし! じゃあ準備して。腹減ったからすぐ行こう!」

「はい!」


嬉しいです!

佑介くんとお食事です!

デートみたいです!

うふふふふふふふ






##########






美味しかったです!

日本の料理もおいしいです!

今からはお買い物です!

新婚さんみたいです!


しかも...!

しかもこれから「愛妻弁当」ならぬ「愛いとこ弁当」です!

嬉しいなぁ! 佑介くん大好き!


「えへへー、ゆーすけくんとお買い物ー♪」





次から佑介くん視点に戻ります

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