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A Desirer  作者: 氷山 祐希
1章 新学期といとこ
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二話 荷物と女の子

「あ、もう7時じゃん。そろそろ帰れよ」

「え? 泊めてくれるんじゃないんですか? 帰るなんて初耳ですけど?」

「泊まることが初耳だよ」

「えー、はぁ、帰りますよ....あ! 帰り道わかんな―――「帰れ」―――くないです。はい」


弥生を帰らせてから俺はコンビニへ行った。昼から今までなにも飲まず食わずだったから腹ペコだ

ご飯食べたら風呂入ってさっさと寝よう


特にやることもないし...いや、引っ越しの荷ほどきがあったか

でも明日でいいや。弥生と遊びまくって今はそんな気力ないからな

家具が届くのも昼からだし、テレビは昨日の早いうちに届けてもらったし

とりあえずコンビニ行って晩ご飯買って食べるか



ふぅ、飯食って風呂入ったし寝るか

おやすみー


ん? なんか光ってる? 弥生が帰ってからゲームの電源消してなかったのか

まったく消してけよ。いっつもそうだったな


弥生はなんというか...「飽きやすい」んだよな

一つのゲームをとことんやるとかじゃなくて、雑食というか物好きというか、昔からとにかくなんでもしたがるんだ

だから何かのゲームのランキングに乗らなかったりする

筋はいいし、天才型だからなんでもできるんだけどなぁ

気に入ったゲームをランキングに入るまでとことんやりこむ俺とは大違いだな


あ、だめだ。ねむい

ちゃっちゃと電源消して寝よ

今度こそ、おやすみ





##########





「...い! ....ください! ....起きてください! 先輩!」

「―――んぅ? うぁ...なに? 弥生? なんでいんの?」

「家具来てますよ! 業者さん! 早く起きてください!」


かぐ? カグ? 家具? あぁ! 家具ね! って家具!?

は!? 来るの昼だろ?


「また寝坊ですか? ちゃんとしてくださいよ。もうお昼ですよ?」

「マジで? てかなんでいるの?」

「遊びに来たらマンションの下で先輩の部屋のインターフォン鳴らしてたので声をかけたんです。そのまま一緒に上まで来たんですよ。鍵開けて入ったら先輩が寝てるんだもん。驚きましたよ。それで、今です」


よく下のインターフォンの部屋番号見えたな...

こいつはプライバシーというものを知らないのか


「というか、え? 今部屋の前まで業者さん来てんの?」

「はい。待ってます。どこに置くかの指示待ちみたいですけど」


それを聞いて俺は焦って玄関まで走った


「...っ! ....お待たせしてすいません! どうぞ!」


言葉が続いただけ俺はすごいと思う

ドアを開けた先には段ボールを持った人がたくさんいたのだ


しかも先頭の小さい(ほかの家具と比べて)段ボールをもっていたのは同じとしの高校生くらいの女の子だったんだから...






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