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いまさら関係のないこと

 茜さんと最初に出会った商店街に、新しいパン屋ができたので、学校の帰りに寄ってみる事にした。

 ガロンgallonという内装も洒落たお店で、デニッシュ生地の食パンや、本格的な塩パンを売りにしている。

「いらっしゃいませ」

 新装開店という事もあって、普段はさびれている商店街の人通りも多い気がした。

 アルバイトだと思うが、若くて可愛らしい店員さんが試食を勧めている。

「ありがとうございました」

 私も一通り商品を見て塩パンとあんぱんをかごに入れた。

 レジに並んでいると、店の入り口から見たことがある女性が入ってきた。

 確か名前は紫音だった気がする。

 向こうは私のことを知らないとは思うが、気まずかった。

 彼女の隣にはボーイフレンドらしき男性がいて、腕を組んでいる。

 付き合っているわけではないと蒼介も言っていたので何も問題はない。

 自分の番が来て会計を済まして外に出る。

 夏よりも季節が冬に近づいて、彼女の薄着がいっそう場違いに映り込む。

「茜さん、寒くないんですか? 」

「久しぶりね、橙子ちゃん。」

 相変わらずそこに彼女がいる。



 

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