冬至(二百文字小説)
お題小説ではありませんが、「冬至」で書いてみました。
律子はスチャラカなOLである。
今日は冬至。一年で一番昼が短い日だ。
「今日はカボチャを食べる日なんだよ」
律子は恋人の藤崎に言った。
「ふうん、そうなんだ」
藤崎は知っていたが、律子にはそれを言わない。
「どうしてカボチャを食べるのかと言うとね」
律子が鼻の穴を膨らませてドヤ顔で藤崎を見た。
「どうして食べるの?」
藤崎が尋ねる。すると律子は、
「カボチャが一番美味しくなる日だからだよ」
絶対に違うと思う藤崎だった。
そうです、いつもどおりのお粗末です。