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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

バスク・オム補完計画 ~今度こそスペースノイドを殲滅してやる!~

 これはあくまで架空の人物評なので二次創作ではない。そうに決まっている。

 色んな突っ込みとアンチな感想をお待ちしております。


 地球上の全生物には生存権という尊いものが存在するらしい。


 それ自体が属する性質に関わらず、あるがまま為すがままに在る事が望ましいという誠に最もな考え方だと言えよう。

 脊椎動物に限らずミミズ、オケラ、菌類らであっても命の価値に大差は無い。


 実に素晴らしい考え方だ。


 そもそも罪科の裁量というものは時の権力者がその時の気分で決めた非常に曖昧なものであり、「みんなが我慢しているからお前も我慢しなさい」といった具合の私が小学生くらいの時に学校の教師を気取っていた物狂いの類が吐いていた雑言にすぎないのだ。


 一つだけ意見をするならば「自分に出来ない事を、他人にやらせるな」という事ぐらいだろうか。


 さて私の四十年前の世間体というものに対する小言はこの辺にして今日は有意義な議題について論じて行こうと思う。


 アニメ機動戦士Zガンダムにおいてヘイトの貴公子として振る舞った悪逆軍人の代名詞であるバスク・オム氏についてである。

 同氏は作中、ひいては別の外伝的作品において非道の限りを尽くし最後は因果応報の報いを受けてこの世を去るわけだが彼とて先に述べた生存権を有する事に違いは無い。

 さらに今春から始まった新番組「機動戦士ガンダムGQuuuuuuAX」においては堂々とたる復活を果たしたので、ここは一つ彼がどのように振る舞えばせ生存し得るかを考察していきたい。


 諸君、心の準備はいいか?


 君たちの気遣いのさじ加減であの暴力ゴリラが存命できるかもしれないのだ。


 それではまず彼の所業についてついて振り返って行こう。


 ①宇宙コロニーにその日の気分で毒ガスを注入する。


 …いきなりこれかよ…。


 バンチというコロニー内の不穏分子を排除する為にやったらしい。

 確かTV版でも明確に描写されてはいなかったが、これのせいでティターンズは地球連邦軍内部においても孤立して、はたまたエゥーゴの独立、スペースノイドからの一方的な敵対視を受ける事になった。


 駄目じゃん。


 もう終わったよ。


 また小説版「0083」の後日談では同作戦においてモンシア、ベイトらが参加させられたらしい。


 ジャミトフさん、どれだけゴリラ可愛いのか知らないけど退役させないと駄目だよ…。


 だが結果としてティターンズの拡大と実行力の強さは証明された。

 よくジェリドやマウアー、カクリコンとか入隊したと思う。


 はい、次。


 ②めんどくさいので味方ごとレーザー砲で焼き払った(外伝と合わせて二回)。


 …。


 泣いていいですか?


 これにはゴリラの金魚の糞ジャマイカンですらドン引きしていたと思う。

 狂戦士ヤザンもきっと「コイツヤバい奴だ」と思っていたはずだ。

 まあ戦果としてはエゥーゴの総帥であるブレックス・フォーラを倒す事が出来たわけだがこの人物は元から人望以外は空気のような存在だったので意味は無し。


 せめてクワトロもセットで焼くべきだったのだろう。

 

 この後にある意味人生のパートナーであるジャマイカン、人生の恩師ジャミトフともども反旗を翻したシロッコにトーストにされるわけだが善性を感じられる場面が皆無なので同情しようがない。


 だが、されど人生、されど生存権。


 私はバスクを救う為に色々と彼が生き残る方法を考えてみた。


 まずその一、人を殴らない。これが一番重要だと思う。


 バスクのパンチは敵味方関係無く、作中で猛威を振るったわけだがこれさえ無ければある程度は人望をキープできたはずなのだ。

 ただでさえも威圧感たっぷりの外観に、ゴリマッチョ、ハゲ、変な眼鏡と悪人の役満テンパイのバスクなのだから行動は鑑みなければなるまい。

 

 ちなみに部下に慕われる場面は一切無し。


 ジャマイカンにさえ暴力馬鹿と侮られている気配さえある。


 よって新作ではまず綺麗なバスクを目指すべきだろう。


 第二の対策としては感情論に走らない。


 これもかなり重要だ。


 Zガンダムの作中では最初は圧倒的な軍事力でエゥーゴを撃退していた(カミーユたちは順当に勝っていたが、よそではエゥーゴは劣勢だった)わけだが、カミーユのエースパイロットとしての覚醒とエゥーゴと他の地球の反体制組織との共闘などで敗戦を繰り返し立場を失って行ったのは紛れもない事実だ。

 

 主にバスクが自身の勝利に固執したせいで。


 MSのパイロットにでもなれよ…。


 ゆえに今回の転生ではバスクには是非とも感情の暴走を自重してもらいたいと思う。


 しかし新作では策士めいた言動もあるので前作とは違う結末が待っているのかもしれない。

 まあ彼にも一年戦争時に捕虜にされた際にジオンから拷問を受けたとか色々とあるわけだが、その後の行動を考えるとやはり人生の結末は順当と勧化て然るべきだろう。


 ああ、悲運の猛将バスク・オムよ。


 人を殴るな、すぐに切れるな。

 毒ガスは意趣返しとか変なところで起点を利かせるな。


 私は今後もバスクが生存する未来を祈るだけである。


 陳謝

 

 作中でのブレックス・フォーㇻ氏の死因は完全に私の勘違いでした。同氏の死因は艦隊戦に巻き込まれたのではなくティターンズによって暗殺された(ダカール演説前後)と書いてありました。この場を借りて謝罪させていただきます。

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― 新着の感想 ―
 何故か、「もー我慢できない」って、彼には言って欲しいって思う今日この頃。。何でかはわからない。あと、お風呂に入るときは、緑色の水にして欲しいし、ものを食べるときは、たまごをこう、スーッとナイフを入…
2025/05/19 18:51 退会済み
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