爆弾
短いです。
三頭魅央……やっぱり初めて聞く名前だ。名前を聞けば思い出すかもというオレの考えは空振りに終わった。
「それで、この子は一体何なわけ?」
「だから漁夜のコレに決まってるじゃないか」
「んなわけあるか!」
そう言っ自身のて小指を突き立てる浩二。そしてその頭をひっぱたくオレ。浩二のやつ、今日はやけに突っ掛かるな……。
「なら彼女とはどういう関係なんだい?」
「うっ……」
困ったな……。別に“雨の降る公園で倒れてたから連れ帰って手当てをした”と答えたところで何の問題も無いだろうけど……。問題なのは、彼女がオレの事を知っているという事。なにか複雑な事情があるのかもしれないから、軽率な言動は避けたいところだ。
言葉に詰まるオレに、浩二はニタリと笑って言葉を続ける。
「フフフ。答えられないのは、何か後ろめたい事があるからじゃないのかい」
「いや、別にそういう訳じゃ……」
「やっぱり私とのことは遊びだったのね!!」
「それはもういいよ!」
今日は浩二だけじゃなく薫もしつこいな!
オレがまたも傍観を決め込もうとしたとき、ミオが爆弾を投下した。
「わたし、親に勘当されてしまい、帰る家が無いんです」
その一言はオレ達を沈黙させるのに十分な破壊力を持っていた。