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私はこの男性に、“嫌われる勇気を持たなくてはいけない!”

作者: 七瀬







私はこの男性に、“嫌われる勇気を持たなくてはいけない!”



・・・何故なら、彼は優しから。

彼には他に好きな女性ひとが居るのに、私と無理に付き合っているの。

その女性ひとには、他に付き合っている男性ひとが居るみたいで、

だから彼は私なのか?

そんなの“自分の心に正直じゃないじゃない!”

彼の好きな女性ひとだって、まだ彼の事を心のどこかで好きみたいで、

たまに彼に連絡を取ってくるの!

彼は好きな女性ひとだから、どんな事があっても彼女優先というか?

私と一緒に居るのに、彼女に呼ばれると直ぐに行っちゃうというか。


勿論! 私も彼の気持ちが分かってるから、彼を許してしまう。

でも、“本当の私は彼には彼女の所になんか行ってほしくない!”

そう彼に言いたいけど、グッと言葉を嚙み切るの。

でもね? 彼と付き合って1年半、もうそろそろ彼との【結婚】も考え

ちゃうじゃない。

だから、私は一大決心をしようと思うの!

私はこの男性かれに、“嫌われる勇気を持たなくてはいけない” と......。




『“もういい加減にして!”』

『えぇ!?』

『“私より好きな女性ひとが居るなら、その女性ひとの所に行けば

いいじゃない!”』

『ど、どうしたんだよ、急に、』

『いつも彼女からの連絡を待ってるのか? 私と一緒に居ても携帯ばかり

見てるじゃない!』

『・・・そ、それは、』

『“私と別れてもいいんだよ! 好きでもない女と付き合ってるなんて、

おかしな話でしょ!”』

『・・・な、なんで、そうなるんだよ、』

『ちゃんと彼女に“自分の気持ち伝えたの?”』

『・・・い、いや、』

『じゃあ、今から行って! 自分の気持ちを彼女に伝えてきなさいよ!』

『で、でもさ、』

『でもさじゃないわよ、直ぐに行けー!』

『あぁ、はい!』




彼は私にそう言われて、直ぐに彼女の元へ。

私も少しホッとしていた。

これでやっと、“彼ときっぱり別れられる!”

いつも、彼と一緒に居ても頭の中でモヤモヤしてて、それでも彼と離れたく

なくて、無理に自分を繕って彼と一緒に居ようとしていた。

“そんな私を、私が一番嫌いだった!”

でも今は違う! 彼に本気で嫌われても、その勇気が必要なんだって

分かったから!



・・・後は、彼が彼女と上手く行く事を願うだけ!

でも? まさかこんな結末になるなんてね。

私は想像もしてなかった事だったの。




『あのさ、“もう一度! 俺とやり直してくれないか?”』

『えぇ!?』

『俺分かったんだ! ずっと好きだった女性ひとだと想ってたけど?

彼女に【告白】しようと思った時、キミの顔が頭の中に浮かんだんだ!

本当に俺が好きなのはキミなんだって! それにとっくの昔に、彼女の

気持ちは俺にはないとも分かっていた。だからさ、もう一度、一から俺と

やり直してくれないかな?』

『・・・で、でもさ、』

『でもさじゃないよ、俺にもう一度、チャンスをくれよ!』

『・・・本当にイイの? 私で、』

『“あぁ、俺はキミがいいんだ!”』

『あんな酷い事を言ったのに、、、。』

『目が覚めたよ、ありがとう。』

『“もう私と一緒に居ても、彼女の所には行かないでね。”』

『・・・ううん。』

『じゃあ、許してあげる!』

『ありがとう。』






・・・とまあ、私と彼はもう一度! やり直す事に決まったの!

今の彼は、今までの彼と違って、ちゃんと私だけを見ててくれるわ。

それが一緒に居ても良く分かるの!

“本当の恋人同士って、こんな感じなのかなって想った!”



本当に好きな男性ひとに、嫌われる勇気って必要なんだって、

今回の事があってよく分かった。

“本気で好きな男性ひとだから、時としてそういう言葉も必要なんだって!”



ただ今は、幸せかな。

彼の眼には、“いつも私が映っているから!”


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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