コロハラ
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ほおずきれいこの骨髄ブログ(骨髄ドナー体験談他)
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馬鹿は風邪ひかないという迷信がある。
奇しくも2020年の新型コロナウィルスの流行でそれが証明されてしまった。
新型コロナウィルスに、決して感染しない遺伝子を持つ人間の存在が明らかになってしまったのだ。
そのような遺伝子をもった人間は100人にひとり存在することがわかった。
2020年、新型コロナウィルスが猛威をふるった年。
感染者が出た事業所や店舗は2週間の休業をすることが法律で決まった。とたんに、経済は停滞し、物流は止まった。
そこで、症状の出ていない者は陽性でも出勤するべきだと世論が高まり、法律はあっさり変更された。
すると、収束しかけていた新型コロナウィルスはまた世界中に蔓延しはじめた。そして、検査結果が陰性だった者だけが外に出てよいという法律に変わった。
しかし、陰性の者だけで経済は回らなかった。
そこで、皆が思い出したのは「馬鹿は風邪をひかない」だ。
研究の結果、新型コロナ耐性遺伝子を持つ人間が少数いることが発見された。ネットでは、おまえらが馬鹿なせいで経済が回らないと叩かれた。陽性が出たが、元気で外にでられない暇人がネットにあることないことを書き込んだのだ。
コロナに感染しない遺伝子を持つものは、馬鹿が多い――。
そんなデマが流れた。
デマのはずが、研究の結果、脳の機能が少し違うことが証明されてしまった。
そして、コロナ耐性遺伝子を持つものは就職も難しくなった。
結婚もできないかもしれない。
あれから10年、私は今もコロナハラスメントに苦しんでいる。