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7話

「にゃー…凶器にゃ」

さっき出てきた土の塊は後脚じゃなくても出せるようだ

先の尖ったツララのような土塊が木に突き刺さっている


あの後、もう一度やってみようと思っていたのに全然できなくて

でも一晩休んだら普通にできちゃった

「きっと疲れにゃ」


土を出そうと思えば土が対象物を貫き、風でも巻き起こるように思えば太い枝くらい簡単に切れてしまう

「僕はミケじゃ無くなったにゃ?」


自分は一体何者なのか?そう思えば空中に文字が浮かび上がる

「何書いてあるかわからんにゃ!」

ネコ語で書け!とか思ったけれど、ネコ語なんて無かった


「火でも出たら困るにゃ、山火事にゃ」

うっかり火が欲しくなるかもしれない

どんな状況なんだって思ったけど、焼き魚は好きだし確認しておかなくちゃ


なんて言いながら実は期待していた

火だけじゃなくてエサが出てきたりふかふか毛布でも出せないものかと

「ネズミ出るにゃ!」

そんなもの出なかったし火も出せない


「今日はもう終わりかにゃ?」

明日になったら出せるかもしれない

「喉乾いたにゃ、水飲みたいにゃ」

次は、目の前で水の球がどんどん大きくなっていく


「も、もういいにゃ!そんなに飲めないにゃ」

もういいと思ったらそれ以上大きくならなかったけど

せっかく出てきた水は前に向かって飛んでいってしまう


「なんにゃ!ミケを馬鹿にしてるにゃ?!」

飲めない水は出るし文字はわからないしイライラ


もうエサでも探しに行こうと森を散策していた

喉もカラカラ、早く水が飲みたかったから球体の水が見えた時は嬉しかった

「さっきの水にゃ?こんなところに飛んできたにゃ?」


薄い青色の球体はプルプルと気持ち良さそうな感触

「さっそく飲むにゃ、カラカラにゃ」

口を開けて近づく

僕が近付いたら、水の方からも寄ってきた


「にゃ?」

突然飛んできた水が身体にまとわりつく

ひんやりして気持ちいいけど顔にまでくっついてくる

息ができなくて苦しくなる、これきっと水じゃなかった


「やめるにゃ!苦しいにゃ!」

パチパチ叩くと次第に離れていった、そして形を保たなくなり地面に吸い込まれていったのだった


「結局ちょっとしか飲めなかったにゃ…」

飲んだというより無理やり口に押し込まれた感じだったけれど

【柔軟Lv1を習得しました】

「強くなったにゃ?さっきのもエサだったのかにゃ?」


再び水の球が見えたので、今度は襲われる前に飛びついて飲んでやろう

「今にゃ!」

飲むというより食べる感じ

プルプルして美味しいのだけど3口も食べたらまた消えちゃった


ちょっと上空から見てみたら、意外といっぱいいる

3つ4つと美味しくいただく

気付けば20個くらい食べててお腹もいっぱいだった

「ご馳走さまにゃ♪」


【強襲がLv2に上がりました】

【強襲がLv3に上がりました】

【《種族名ケットシー》がLv5に上がりました】

【《種族名ケットシー》がLv6に上がりました】

【《種族名ケットシー》がLv7に上がりました】

【柔軟がLv2に上がりました】

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