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少女でリスタート  作者: 亀山
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5 ここ異世界だわ②

 アリスちゃんが手を振っている方向を見ると、三人の男子が歩いてこちらに向かって来た。


 おや? 男の子だけなのかな? お? 一緒に助けた茶髪の子もいるな。

 

 近づいてきた男子に、俺もいちよう挨拶をしようと近づいて行く。


 おおう……、随分とまぁ中世? のようなファンタジーな恰好してるな。


 茶髪の助けた子は、ズボンにYシャツって感じだけど、残り二人は完全に冒険者って感じじゃん。爽やかな感じの子は、レザーアーマーに剣かな? 剣士なのかな? もう一人の子は、レザーアーマーに鉄の板をくっつけた奴と盾と剣か、結構大きい盾だから前衛かな? やっぱあれかい? 剣と魔法の世界っぽいし、冒険者になってお金稼いでくしかないのかい?

 

 そんな妄想をしていたら、残りの二人が話しかけてきた。


「良かった怪我もしてなさそうですね。 初めまして僕はクラウス・グルーバーです。冒険者をしています。ここにはパーティーで魔物の調査にやってきました」

 

 俺もパーティー気分でいたらこんなとこにやってきました。

 

 お酒は怖いね……。しかしまぁ……あれだねぇ、このクラウス君って子、なんかすごいイケメンなんだけど、癒し系のイケメンなんだけど。


 綺麗なブロンドに、少し長い髪にウェーブヘアー、目の色はブラウン。

 

 すごいね、外国の王子様みたいじゃんね、きっとモテモテなんでしょうね、ウザイですね。


 嫉妬心まみれの目で見つめていると、ニコッっとナイスな笑顔をこちらに向けてくる。

 

 クソッ! かっこいいじゃない!

 

「あー……、俺はニック・ベルグマンだ。一応パーティーでサブリーダーをしている。そこにいるクラウスがリーダーだ。まぁなんだ、よろしく頼む」


 今度はクラウス君横に立っていた、ニック君が話しかけてきた。


 ブラウン色のオールバッグ、目もブラウン色かな。なんか一番普通っぽいけど、この子あれやな。クラウス君は癒し系な感じだとしたら、こっちのニック君は少しワイルドな感じで体格もがっちりしてて頼りがいがあるな。あれ? 良く見ると良い顔してるじゃない、運動部のイケメンな奴? あれ? イケメン多くない? こりゃ二人ともモテモテってやつですな、うざいやつですな。ま……まぁ二人とも悪い人じゃなさそうだし、助けてくれたみたいだしね、ありがたいね。


「あの! 僕はフェリド・バーナドです! 先ほどはアリスと一緒に危ない所を助けていただいて、本当にありがとうございます!」


 今度はひょこっと出てきた、アリスちゃんと一緒に助けたフェリド君が自己紹介をしてきてくれた。

 

 この子はこの子で、可愛らしい感じだね。茶髪にウエェーブヘア、ブラウン目で親しみやすい感じだけど、身長がリーゼちゃんと同じくらいだし、顔も幼いしなんかこう可愛い小動物みたいでいいね。きっとお姉さんとかにモテモテなんだろうな、いいなぁ~。ん? 今は俺もお姉さんだったけ、でもちょっと男の子は心の準備がまだ……。

 

 そんな馬鹿な事を考えていると、アリスちゃんが腕にひっついてきて、おねえちゃんありがとう! って元気よくお礼を言ってきてくれた。


 アリスちゃんは本当に良い子で可愛いね、なんだか嬉しくなっちゃうね。おっと、俺もちゃんと挨拶しないと、みんなしっかりしてくれてるんだからおじさ……お姉さんもしっかりしないとね! 中身はおじさんなんだけどね!


「はい、こちらこそ急に気絶しちゃってすいません、ここまで運んでいただいてありがとうございます。俺はアキラです、アキラ・クラモトっていいます」


 やべ、つい癖で俺って言っちゃけど大丈夫だよね? 俺っ子とかいるよね多分。


「アキラさんですね、クラモト? あまり聞かない名前ですね、外国の方なんですか?」

 

 クラウス君があまり気にした様子でもないようなので多分大丈夫だろう、外国ってか違う世界なんですよ、どうしようね。

 

「アキラおねえちゃんは外国から来たんだよ! すごいんだよ!」

 

 キャッキャしながら、腕にひっついているアリスちゃんが楽しそうに言っている。


 楽しく話していると、少し離れた所から人が二人こちらに向かってくる。

 

 おや? 女の子かな?


「二人も来たみたいですね、先に僕たちが様子を見に来たんです。あの二人とリーゼもパーティーメンバーです」

 

 クラウス君が二人の方を向きながら説明してくれた。

 

 なるほど、リーゼちゃんもパーティーメンバーだったんだね、男二人に女の子三人か……羨ましいな。


 しっかり見える位置に近づいてくると、二人とも可愛い女の子だというのが分かる。

 

 またなかなかの上玉じゃないですか、可愛い子はやっぱいいねぇ。ん? あれちょっとなんか違うんだけど。可愛いっちゃ可愛いんだけど、なんかそのちょっと変わってる部分がある。


 こちらに向かってくる二人の少女には、俺と違う部分があった。


 そう主に耳が。

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