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少女でリスタート  作者: 亀山
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43 ささやかな宴と悩み事①

「はい! これで終わりっと……今回は沢山獲れたね!」


 パトリシアちゃんは受付のサブリーさんに、収集したエントの実を上納した後、みんなに報酬を分けていた。


「うん、ちゃんと枚数は合ってるから大丈夫だよ」


 パトリシアちゃんから貰った硬貨を数え終わり伝える。ミケもアリスちゃんも大丈夫なようだ。


 みんなの確認が済むと、パトリシアちゃんは片手を顎にあて、少し何かを考えた後に話し出した。


「そうだ! みんなまだ時間ある? 良かったら一緒に食事なんてどうだ? その……今回依頼もうまくいったしさ」


 元気よく言ってくるパトリシアちゃん、慣れていないのか最後の方は少し照れくさそうにしていた。


「いいですね! みんなでお食事しましょう! 場所はどこにしますか? ギルドの食堂にします?」


 シエナちゃんも賛成のようで、元気よく了承していた。


「ミケもアリスちゃんも大丈夫? 俺は大丈夫だよ」


 ミケとアリスちゃんは、だいじょうぶっ! っと元気よく返事をしてくれた。それを聞いたパトリシアちゃんは嬉しいのか、笑顔になっていく。


「ふふん、みんな大丈夫だね! まだ少し時間が早いから、先にお風呂に入ろうか。あたしも汗流してからご飯食べたいしなぁ」


 パトリシアちゃんはYシャツの中に空気を入れるかのように、胸元のボタンをはずして手で自分を顔を仰いでいる。


 そこから見える山二つは、シエナちゃんのように強調してくるわけではなかったが、たしかにそこに存在する。消して大きいわけでも小さいわけでもく、丁度良さそうな緩やかな膨らみが、二つほど連なり谷を作っている。


 今日は薄いピンク色ですね、素晴らしいと思います。大きい子もいいけども、この綺麗な山二つもたまりませんな。おじさんは好き嫌いはしないよ! ほとんど大好物だよ!


 おじさんは胸の谷間を真剣に見ていると、シエナちゃんが見えているのに気づいたのかパトリシアちゃんに飛びつきボタンを占めて行っている。


「だっだめだよぉ! パトリシアちゃん! 下着ちょっと見えちゃってるよぉ……」


「わわっ! ごっごめん。いつもありがとうね、シエナ。じゃっじゃあ、とりあえずお風呂行こうか!」


 パトリシアちゃんはシエナちゃんにボタンを閉めてもらいながら、顔を赤くして言ってくる。

 

 パトリシアちゃんは、大胆なのか隙だらけなのか、ちょっと分からないなぁ。でも……おじさんは良いモノ見れたから気にしない!


 良い物を見た後、みんなでお風呂屋さんに向かっていく。途中シエナちゃんが家族に、食事はギルドで取ると伝える為、シエナちゃんのお家に寄っていた。


「シエナおねえちゃん、おかえりなさい。あっパトリシアおねえちゃんだ。えっと……他の人はおねえちゃんのお友達さん?」


 シエナちゃんのお家に着くと、玄関先から小さな子が声をかけてくる。


「ただいま、アミン。良い子にしてた? こちらの二人はね、アキラさんとミケさんだよ。アリスちゃんの事は知っているでしょ?」


 シエナちゃんにそう言われると、アミンと言われた子はこちらにやって来た。


「こんにちわ! アキラおねえちゃんにミケおねえちゃん! アリスちゃんもこんにちわ!」


 元気よくお辞儀をするアミンちゃん。ふわっとした緑色のショートヘアーがなびく。


「こんにちわ、アミンちゃん。ちゃんとご挨拶出来てアミンちゃんは良い子だねぇ。この子ってシエナちゃんの妹さん?」


 アミンちゃんの頭を撫でながらシエナちゃんに聞いてみた。


「はい、そうですよぉ。可愛くて良い子なんですからね。あとアキラさん……アミンは可愛いですが、一様弟なので、男の子ですよ?」


「うぅぅ……僕は男の子なのにぃ……」


 シエナちゃんがそう言うと、撫でられていたアミンちゃんは泣きそうになっていた。


 え? うそでしょ? なに? 男の娘ってやつ? おじさん困っちゃうなぁ……色んな意味で。


 色んな意味で困惑していたが、アミンちゃんが泣きそうになっているのでフォローする。


「ごっごめんね? でもさ! 大きくなればきっと男らしくなるから大丈夫だよ!」


 そう言うと、アミンちゃんは期待に満ち溢れたような表情になっていった。


 おじさん的にはそのまま大きくなっていってほしいですが……。


 アミンちゃんが元気を取り戻していると、玄関から女性が出てくる。


「あら、シエナ。どうしたの?」


「あっお母さん! 実はね……」


 お家から出てきた人はシエナちゃんのお母さんだった。お母さんも綺麗な緑色のロングヘアーだ。


 シエナちゃんはお母さんに色々と似たんだね。山二つがエプロンドレスからこぼれ落ちそうになってるんだもん。


 シエナちゃんがお母さんに要件を伝えると、アミンも一緒に連れて行ってあげてほしいとの事。


「じゃぁ、お風呂屋さん終わった後にアミンの事迎えに来てあげてね? わたしは久しぶりにお父さんとデートしてくるから……帰りは遅くなると思うから、先に寝てていいわよ?」


 シエナちゃんのお母さんはお父さんとラブラブなようだ。


「もうお母さんたら! 皆さんすみまさん、アミンの面倒は私がちゃんとみますので」


 両親のラブラブっぷりが恥ずかしいのか、シエナちゃんは照れた様子で言ってくる。


「大丈夫だよ、食事は多い方が楽しいしね」


 それを聞いたシエナちゃんは安心した様子だ。隣に居たアミンちゃんも嬉しそうな表情になっている。


 そして俺達はお風呂屋さんに向かって行った。


「やっぱりお風呂はいいねっ。ミケお風呂っ大好きだなぁ……」


 ミケは気持ちよさそうに湯煎に浸かりながら言ってくる。


「ふぅ~気持ちいい……依頼の後はやっぱりお風呂だな!」


 パトリシアちゃんがミケの横で体を伸ばしながら言ってくる。


「ふふっ、パトリシアちゃんはお風呂小さい頃から好きでしたもんね」


 そんな二人を見つめて優しい笑顔になっているシエナちゃん。


 優雅にくつろぐ女子達を真剣に見つめるおじさん。シエナちゃんもやっぱり浮くんだな……。アリスちゃんの横で邪な考えをしながらお風呂を楽しんでいる。そうしているとパトリシアちゃんと目が合った。


「アキラは華奢だなぁ~。もっと沢山食べたほうがいいぞぉ」


 俺の体を見てそう言ってくるパトリシアちゃん。


「一様可憐な乙女だからねぇー。でも、パトリシアちゃんも華奢と言うかスレンダーと言うか、可憐な乙女なのは変わらないでしょ?」


 俺がそう言うと、両腕で胸を隠しながらそっぽを向くパトリシアちゃん。


「きゅっ急になんだよぉ、それに……そんなジロジロ見ちゃ駄目だぞ……あたしだって恥ずかしいって思うんだからね……」


 恥じらいながら体を隠そうとするパトリシアちゃんはとても可愛らしかった。そんなパトリシアちゃんを眺めていると、シエナちゃんが凄く見てくる気がしたので、早々にお風呂を上がっていく。


 おっかねぇな……時々目が本気になってるからなシエナちゃん……。


 お風呂を上がって髪をタオルで乾かしていると、パトリシアちゃんが近づいてくる。


「アキラって髪の毛サラサラだよなぁ。いいなぁ~」


 後ろから抱き着きながら髪の毛を触ってくるパトリシアちゃん。柔らかい感触とお風呂上がりの良い匂いがしてくる。


振り向くと顔と顔が、密着してしまうくらい近くにいるパトリシアちゃん。そこから伸びる綺麗なブロンドヘアーをドキドキしながら触る。パトリシアちゃんの髪の毛は艶やかで触り心地もとても良かった。


「そっそうかな? パトリシアちゃんだって、こんなにサラサラで綺麗な髪じゃん」


 俺の感想を聞くと、パトリシアちゃんは抱きしめている腕をギュッとして、さらに密着してくる。


「ありがとね……アキラにそう言ってもらえると……嬉しいよ」


 耳元でささやいた後に、パトリシアちゃんは俺に頬擦りしてきた。触れ合う頬は、ほのかに熱を帯びている気がした。


「アキラさんばっかり……ずるい……」


 シエナちゃんが呟く声が聞こえたので、早々に準備をすませてお風呂屋さんを後にしていく。途中シエナちゃんの弟であるアミンちゃんを迎えに行き一緒にギルドへと向かっていった。



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