39 お茶とお菓子と元気な子
「へぇーこんな場所もあったんだねぇ。このお菓子も美味しいしくていいねぇ」
冒険者ギルドで依頼を確認していたところ、シエナちゃんにPTを組んで欲しいと声をかけられ。その後、お茶でもしながら話でもと、市場の近くにあるカフェテリアに連れて来て貰った。
「喜んで貰えて良かったです。ここは私のお気に入りのお店なんですよ! お茶も美味しいですし」
外にあるテラス席で、お茶を飲みながら伝えてくるシエナちゃん。同じテーブルにはミケとアリスちゃんも居る。二人ともマフィンに似たお菓子を嬉しそうに食べていた。
「それで、シエナちゃんの相談って? 俺に出来る事なら手伝うけど……」
「えっと……実はですね。私以外に、もう一人ともPTを組んで欲しいんです。駄目でしょうか……?」
シエナちゃんは少し不安なのか、俯き気味に答えた。
PTを組む以外にも、相談事があると言われていたがシエナちゃん以外にも、もう一人PTに入れて欲しいようだ。
特に問題はないから大丈夫だけど……女の子かな? おじさんは女子の方がいいなぁー。
「うん、大丈夫だよ。俺は初心者だしね、人が多い方がこっちも助かるよ」
俺の答えを聞いたシエナちゃんが笑顔になっていく。
うんうん、女の子の笑顔はやっぱり最高だね。しかし……俯いてた時に、太ももの間で両手を挟んでいたから顔を上げた時、その大きなモノが強調されて……おじさんも良い笑顔になっちゃうよ。
シエナちゃんは白いYシャツに短パン、シエナちゃんの髪の色と似た緑色のケープを羽織っている。そしてブーツは膝の上くらいまで長い物だった。短パンとロングブーツの間から見える柔肌はとても魅力的な物だった。
「本当ですか! ありがとうございます! これで……パトリシアちゃんと……」
おじさんが色々と凝視していると、シエナちゃんはお礼を言った後、誰かの名前を呟く。笑顔だった顔が少しづつ赤くなっていた。
名前がなんか、お嬢様っぽい感じだね。シエナちゃんの大切な人なのかな? 顔赤くなってるし……でも、名前からして女の子だよね? あれ? そうゆうことなの?
「あっ! シエナ! ギルドに行ったら、ここに居るって聞いたから急いで来たんだぞ。あたしに用事があるってどうしたの?」
おじさんが妄想していると、元気な声と共にブロンドの腰まで伸びた長い髪を靡かせた、女の子がこちらに駆け寄ってきた。
「わわっ! パトリシアちゃん……近いよぉ」
パトリシアと呼ばれた女の子は近くに来た後、椅子に座って居るシエナちゃんに後ろから抱き着いていた。シエナちゃんの顔は先ほどよりも赤くなっている。
この子がパトリシアちゃんか……思ってた感じと違って活発的な感じなんだね。それにしても……生足か……素晴らしいね!
パトリシアちゃんは、白いYシャツに黒いベストを着けてシエナちゃんと似た真っ白なケープを羽織っていた。下は濃い赤色で、下の方に横に一周黒い線が入った短めのスカートだった。スレンダーな体系をしているが、おっぱいはそれなりにあるようだ。
二人の様子を眺めていると、パトリシアちゃんの青い瞳と視線が合う。
「あれ? シエナの友達さん?? この子がんばり屋さんだからさぁ~、何かあったら手伝ってあげてくれよ! おっと、自己紹介がまだだったね。あたしはパトリシア・クアッシ、槍使いだぞ!」
俺に自己紹介をしたと思ったら、シエナちゃんから少し離れて空間収納魔法を使い大きな槍を取り出した。
「ど、どうも初めまして。俺はアキラ・クラモトって言います。シエナちゃんと最近PTを組んだ者です」
パトリシアちゃんの勢いに圧倒されつつ、俺も自己紹介をした。
「そうだったのか! なんだぁシエナ~あたしに話があるってPTへの誘いか? もちろんシエナの誘いだったら絶対受けるぞ!」
シエナちゃんとPTを組んだことを聞くと、パトリシアちゃんはニヤニヤした後、元気よく槍の柄を地面に突き立て仁王立ちのポーズを取った。
勢いが良かった為か、地面に突き立て時の風圧で折り畳んだ跡が残ったようなスカートがめくれ上がる。
「わぁっ! パトリシアちゃんスカートスカート!」
焦ったかのようにシエナちゃんがパトリシアちゃんに言う。
「ん? シエナ、スカートがどうしっ……! きゃあ! ……みっ見たの?」
パトリシアちゃんはシエナちゃんに言われ、スカートがめくれた事に気づくと可愛らしい悲鳴と共に地面にペタンと座り込む。
見たのと申されましても……。そりゃおじさんは全神経を集中させて見させてもらいました、真っ白なヒモパンでしたね。元気で活発で男勝りみたいな感じの子かと思ったら、案外セクシーな下着でビックリしましたよ? しかもそれを見られて可愛い悲鳴上げちゃって……背伸びしてる感じもまた、いいですね。
急に乙女なところ見せられちゃうとおじさんドキドキしちゃうよ?
ドキドキしていると、パトリシアちゃんがジト目で見つめてくる。たまんねぇっすわ……。
「えっとね……ちょっとだけだったよ? えーと、地面に座ってるとお尻も冷たくなるし汚れちゃうよ? はい……立てる?」
そう言った後、見たのを誤魔化す為にパトリシアちゃんに手を差し伸べる。
「あ……その……ありがと……」
手を差し出すと俯きながら俺の手を取るパトリシアちゃん。俺の手を握るパトリシアちゃんの頬は赤くなっている。
大丈夫かな? 誤魔化せたかな? それと、恥ずかしがってる女の子ってのも……いいもんだね!
パトリシアちゃんの柔らかで温かい手を握り、立たせてあげる。思ったよりとても軽くて驚いた。
「大丈夫? どっかぶつけちゃった?」
「だっ……大丈夫だよぉ……このぐらいっ全然平気だぞ!」
立った後、俯き気味に喋るパトリシアちゃんだったが、最後の方は元気一杯に答えてくれた。
良かった怪我とかしてなくて。ほんとに良かった、誤魔化せて。
安心して気が緩んだのか、いつもアリスちゃんやミケなどを撫でる様にパトリシアちゃんの事をつい撫でてしまった。
「あっごめん……あれ?」
撫でてしまった後、気づいた俺は手を戻そうとすると、その手をパトリシアちゃんがガシッっと掴む。
これは怒らせちゃったかな? いきなりPTメンバーに怒らせちゃうとかおじさんポンコツすぎるよ……。
「……じょぶ……」
俯きながら呟き、俺の手を掴むパトリシアちゃん。掴んでいる手から温かさを感じる。
声が小さくて聞き取れなかったけど……勝負じゃないよね? もうそうゆうのエステルちゃんでおじさんお腹いっぱいだよ!?
またやっちまったのかと、不安になっている俺を余所に続けて喋るパトリシアちゃん。
「だい……じょうぶだから、続けていいよ……」
どうやら撫でて欲しいらしいようだ。
前に色々とやらかしてるおじさんは、大人しく撫で続けた。俯いてあまり顔が見えなかったが、パトリシアちゃんは頬を赤くして、その表情は穏やかな様に見えた。
「パトリシアちゃんもアキラおねえちゃんに撫でられるの好きなんだねぇ、アリスも好きだよぉ」
「アキラ君の優しさが伝わってきて、ミケも好きだよっ」
俺達の事を眺めていた、アリスちゃんとミケがニコニコしながらそう言ってきた。それを聞いたパトリシアちゃんは慌てた様子で後ろに下がって行き、俺の手が離れる。
「もっもう大丈夫! 大丈夫だから! ねっ! 大丈夫!」
焦った様子で、パトリシアちゃんは喋りながらガッツポーズを取る。
三回も大丈夫って言ってるような気がしたけど、ほんとに大丈夫なのか……。パトリシアちゃんの頭撫でてた時、お花みたいな良い匂いしたけど、パトリシアちゃんの匂いかな? バレないように後で、手の匂いを嗅いでおこう……。
「アキラさん……ずるいです……」
黙っていたシエナちゃんが呟いた。危ない気がしたので、聞かなかったことにする。俺はそのまま、パトリシアちゃんの椅子を取りに行った。
メンバーも増えて安心なような不安なような……。
そんな気持ちを胸に、みんなでこれからの話を相談していった。




