表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンガイドさんの仮想現実生活ログ  作者: まいなす
『第0話 ダンジョンガイドさんは困った』
42/183

41

「あんた、ま、まさか。それを盾にしてあたしにもっとえっちなことをするんじゃ……っ」


「……うっわ。あんたの中で俺はどんだけ鬼畜ゲス設定なんだ?」


 納得いかないなあ。

 まあ、善人だとは言わないが。

 天罰が下らない程度に善人であるよう心掛けてる中庸人だと俺は自分を評価しているところである。


「まあ、いいや。そんな面倒くさいことはしない。確かに、あんたの容姿は自分で可愛いとか美少女だとか言うだけあって魅力的だけど、」


「……な、なによ。今さら褒めても、ゆ、ゆるしてあげないんだから」


「性格の方が最悪だ。安心しろ。俺のストライクゾーンにはまるっきり入ってないから」


「……っ! あっ、あたしだってあんたなんか願い下げよっ!」


「おー、意見が一致したじゃないか。だったらお互いいらない心配をする必要はないということだ。いえーい」


 ぱちぱちと気のない拍手する俺に、余裕を取り戻してきたのか。

 ハーフヴァンプ少女は息を整えてクールぶった顔を取り繕って鼻を鳴らす。


「……ふん。もうどうでもいいわ。何もしないなら早くそのカギをよこしなさい」


「無理だな」


「なんでよっ!」


「だってあんた。その手枷が外れた瞬間に、俺に切りかかってくる腹だろう?」


「そ、そんなこと、しないわヨ? ほら、早くよこセ? 今までのことはゼンブ水に流して、見逃してアゲルから。ね?」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ