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ダンジョンガイドさんの仮想現実生活ログ  作者: まいなす
『第0話 ダンジョンガイドさんは困った』
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 今ふと考えるとメイメイとルイルイには使わなくてもよかったかもしれない。

 けどなー、あいつら疲れてるだろうしなー。

 実際、ルイルイはともかくメイメイは憔悴していた。あの子、わりと繊細なのだ。


 汚いおっさんズに関わった時間が短かった俺でさえ、気力が十二分に滅入ってしまったことを考慮すると、彼女らには早く帰って風呂にでも入って美味しいもの食って休んでもらいたかったのも事実。彼女らのSUN値回復を後押しするのも雇用者の大事なツトメだと思うわけである。


 結論。帰還符はボチボチまた貯めよう。ToDoリストが増えるのは良いことだ。


 そんなわけで。

 これからさて、どうしようかな。


 そろそろ今周期も三十日目に突入で今晩(現実世界時間)も終わりに近い。

 受諾した三つのダンジョンガイドは来周期以降に持ち越しだろうなー。

 俺の奇跡が続かず来周期ログインできなかったときは依頼者に申し訳ないが、そこは仕方ない。


 となれば、残りの時間はせっかくだし、この【インベルクの密森】の最深部まで行くことに費やしてみるか。ダンジョンランクはEだが、美味い食べ物は豊富に存在する。うちの店員ちゃんズへの慰問の品にちょうど良いだろう。


 そこまで企んでここから立ち去ろうとしていると、何かを忘れていることに気づく。


「んー、えー、なんだっけか……」


 そういや、手元にある手枷の鍵が一つ余ってるが、これは――――。


「あっ、思い出した。そういや」


 何しに来たのかわからねーとても不運なやつがいたっけか。

 俺は地面に転がってるハーフヴァンプ少女のとこまで歩いていく。


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