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これでHPとMP以外のすべてのステ分配値を何か一つのステに一極集中させることで、すべてのステータス値において種族値補正ジョブ補正スキル補正のステータスカンスト値の最高点を一時的に超えることができる。
簡単に言えば、現環境で物理攻撃値のカンスト値が最高点であるレイジバースト状態の種族ドワーフのジョブ狂戦士のランクS物理攻撃系スキル【マグニフィカ・アニマ・ミョルニル】を万が一に回避できず食らったとしても、物理防御値に全振りすれば俺のHPにはダメージ最低固定値である1ダメしか入らないのである。
つまり俺を倒すには、だな。俺の攻撃をすべてかわしつつ、回復系アイテムやスキルを使わせる暇を与えず、十回の必中攻撃を同時にヒットすればいい。なんだ。わりと簡単だよなー。この仮想世界にはもっと絶望的なモンスターが星の数ほどダンジョンに潜んでいることを俺は知っている――――。
あー、やっぱりPvPは性分じゃない。ダンジョンに潜りてぇ。
首を振ってダガーナイフ(コモン)を構えなおす。
「忠告もした。攻略するアドバイスもやった。俺をもし倒せたらランクAのダンジョンも中層くらいまでなら余裕で潜れるだろうなー。挑戦するならダンジョンガイドのご用命を。気が向いたら割引で通常レートの七割の料金で案内してやらんこともない。まあ、生き残れたらの話だけどさ」
ちなみに俺とガチPvPして生き残ったプレイヤーはいないのだった。
とりあえず手始めとして、メイメイとルイルイを人質にする魂胆なのか彼女らに近づいていく痩せ型の頬傷男に対し、PvP専用ランクS攻撃補助エンチャントスキル【ケルタドルミト・グングニール】で投擲即死確定攻撃を行うことにした。




