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「いやー、はは。前述撤回する。喜べよ。あんたらの方は存外に運がいいようだ」
そこでへばってるハーフヴァンプ少女とは違って。
「なに? どういう意味だ」
「どういう意味もなにも。なんせ、うちのギルマスじゃなくって、俺がガチギレしたばっかりにさ。あんたらみんな楽に死ねて全部忘れてスッキリ転生できることになったんだから」
俺の言に小指で耳をほじるゴッドヒルトさん。
「……あー、わりぃなぁ。最近耳が遠くなってきてなぁ。何か調子こいたこと言ってたような気もするが聴こえなかったぜ。オレぁよぉ、女をぶっ壊すのは好きだが男の弱い者いじめは気がのらなくてよぉ。もう一度チャンスをやるぜぇ。テメエ、いまなんつった?」
言ってることと表情が矛盾しているぞ。俺を見下ろすゴッドヒルトさんの顔はにんまりしてやる気満々。そんな彼に俺は中指を突き立ててやるのであった。
「ヨクキケゲロブタドモガー。要するに、だ。その腐って処置の施しようがねえテオクレ脳みそを一度リセットしてやるって言ってんの」
「……ほぉ、言うじゃねぇか」
ゴッドヒルトさんがブロンズソードを鞘ごと引き抜いた。
「決めたぜオレぁッ! テメエは簡単には殺さねぇッ! テメエの目の前であのメス犬どもがボロ雑巾になるまでオレが可愛がってやってから殺してやるッ! ヒャハハァッ!」
なんつーか。
テンプレに忠実な圧倒的クズで助かるわー。
そしてゴッドヒルトさんの叫びに一気に興奮して歓声をあげる汚いおっさんズもまたしかり。
何の躊躇もなくこっちはスキルを使えるからありがたやー。合掌。




