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うわー、完全に舐められてますわー。
しかしそれも無理はないだろう。スキルでも使わない限り、他のプレイヤーのステータスはHPしか見ることができない。そして、何を隠そう俺のHPはたったの10なのである。どれくらいかというと、転生した直後のプレイヤーと同じ。ゴッドヒルトさんの攻撃がかすっただけでも余裕でゼロになるレベル。参考までに彼らのHPは低くても四桁はあり、ゴッドヒルトさんなんて五桁に達している。文字通り桁違いというわけだ。HPだけ見れば。
だが、これは僥倖といったもの。
舐めてくれたせいで、俺と戦う気はまったく出ていないらしい。
戦闘状態には、なってない。
俺はため息を吐いた。
「おーけー。予想の右斜め下を行くゲスい発言をありがとうな」
「いや、ハッハッ」
照れるなよ。
「なら、こうしよう。いくらだ?」
「はん? なんだって?」
「だーかーらー、この三人をいくらで売ってくれるのかって言ってんの。どうせ奴隷商かなんかに売るつもりだったんだろう。憲兵から逃げるにゃ金が必要だからな。その前に俺が買ってやる。もちろん即金一括で」
「……金があるのか? あるようには見えねぇがなぁ。インベントリ、見せてみな」
「今はない。ここに来るのに手持ちは全部使った。が、すぐに用意できるツテはある。だから好きな額を言ってみ。ほら」
疑わしそうに俺を見ていたゴッドヒルトさんであるが、やがて数字の羅列を口にする。なんだその金額は。王都の一等地で庭園付きの大豪邸が買える値段じゃないか。




