7 契約
魔女の契約。
黒魔女が必死に変な液体に何かを込めている。
そして、言い終えると変な液体を藍に渡す。
「この液体を飲めば、貴方はもう黒魔女。いい?ゆっくり飲むのよ。一気に飲むとあんな風になるわよ。」
と、親指を立てて何かを刺した。
その先には、人間の骨や、焼き後がある。
「わかった。ゆっくり飲む。」
と、言うと、ふたを開け、ゆっくり飲む。
全部飲み干すと、自分の血管が暑苦しく感じる。
「ッグ!!がぁぁ!!」
しばらく頭の痛さがとまらない。
目の奥が焼けそうだ。
。
。
。
「…きろ………おき……」
声が、聞こえる…。
「起きろ!!!」
目の前には黒魔女。
「うわあ!」
「お前はもう黒魔女だ。死ななくてよかったな。」
黒魔女…。
「調子はどうだ?」
「まぁまぁだよ。」
黒魔女は、紅茶を藍に差し出した。
気温も下がり、夜に差し掛かった。
「あ…れ?眠くない…。」
「黒魔女は寝たりはしないんだよ。寝れるんだけど、あんまり寝ないの。」
と、話している間に、女の子が見えた。
「あの子かい?あの子も私の手下だよ。」
「え?」
「こっちへきなよ。舞」
と、言うと大人しくこちらへ来る。
黒い服をまとった女の子。
髪の毛が短く、藍と同じ藍色だった。
「黒雨。何の用?」
黒魔女の名前が黒雨だってことは知らなかった。
「この女、今日からあんたの同級生だよ。」
「え?」
舞とか言う女の子は、赤くなった。
「この子って、今日なりたて?」
「もちろん。」
舞は自分に友達ができると思い、少し恥ずかしがった。
彼女も、藍と同じで、友達などいなかった。
「んじゃあ、よろしくね。私は藍だよ。」
「舞…。」
「さ~ってっと!御二人さん。黒魔女のことはあとででいいから、まずは…。」
黒雨がニヤッとして、
「白魔女について、知りたくないか?」