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激愛  作者: Lavia
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負けない気持ち 十話

「こんた~~~~ぁぁぁ~~~」


千夏は泣き声……。



俺はそんな千夏をギュッと抱きしめる。



「なっち…会いたかった……。」



「こんなに体冷たくなって……」千夏は俺の頬を温かい手で静かにおさえた。



「ずっと待ってたから……何かあったんじゃないかって……」




「ごめんね…今日私がこんたと会うこと…どうしてなのか…気がつかれて…

でね…絶対に行っちゃダメだって……

私一生懸命…こんたのことわかってもらいたくて

話したんだけど…聞く耳もたなくて……

やっともう出かけないだろうって思ったんじゃない?

さっき仕事に一度戻るって言って出て言ったの……。

私はこんたが…待ってる気がしたけど…

めぐがいるから…とってもこの天気で

めぐを連れてはでかけられないもん……」



千夏は嗚咽しながら必死に今日の出来事を

俺に話してくれた。



「わかってるよ…大丈夫…

なっちが俺を忘れていなかったらそれでいいんだ。

会いたいって思ってくれてただけで

幸せな気分になった……。」




「今ね…めぐがうたた寝してたから……

早く……一時間もしたら帰ってくるから……」



千夏は俺の靴を持って

俺の手を引いて階段をあがて行く。



 顔を見るだけでもよかったけど……




千夏の部屋に入って 千夏が抱きついてきた。



「もうずっとずっと…したかったの……。

女の言うことじゃないよね…でも……嫌いにならないで…」



俺は感動していた。

俺をこんなに求めてくれているんだって……。




「俺だって…ずっとずっとこうしたいって思ってた。」




千夏をベットに押し倒して 長いキスをした。


千夏の吐息が甘い吐息に変わって行く。




「こんた…愛してる…

誰になんて言われても…こんたしかいないの……」



千夏が可愛かった。

俺はそんな千夏の全てにキスをした。



「俺も愛してる・・・・・。

なっちの全部を……俺が守ってやるから……。」





こんなに他人を愛せるなんて知らなかった。

千夏がいれば何もいらないんだ。



今 ここに爆弾が落ちても千夏と一緒なら…絶対幸せだって……



俺の腕の中で 女に変わって行く千夏を見て

俺も男に変わって行く・・・・・。




久しぶりだった…。



何度もキスをして 愛を囁き合う



「二人はどんなことがあっても 変わらない……」




そう誓い合って……千夏は俺の背中に爪を立てた。





「こんた・・・こんたが…大好き……。」


余韻に浸って抱き合っていたら



千夏の涙が枕を濡らした。

その涙を見て



「俺が…これからしっかり頑張って

きっとなっちの親に許してもらえるような男になるから……」

そう言った。



「うん…きっと…許してくれる

だって私の愛した人だもん……私も頑張るから…

二人の未来のために……」




キスをして

二人で微笑みあった。




「帰んなきゃ・・・」俺はまだ千夏の温かさに触れていたかったけど

親が戻ってきたら大変だから 起き上がって洋服を来て



それを見ながら千夏はずっと泣いていた。



「離れたくないよ……」



俺は千夏の額にキスをした。



「離れてても愛は育つから 大丈夫だよ。」




「次はいつ会える?」



とりあえず…四月の日曜日 いつもの公園で待ち合わせした。



「一カ月も会えないんだ……」千夏が口を尖らす。



その唇を 素早く奪う。



「行くよ。」



千夏はやっと起き上がって 洋服を着た。




階段を降りて行くと



「ねーた~~~ん~~どこ~~!?」恵美の叫び声




「やば…めぐ起きちゃってた~~」千夏はペロッと舌を出した。




千夏は恵美を迎えにリビングに走って行った。

俺は玄関で靴をはいていたら



泣きじゃくる恵美を抱きながら 千夏が出てきた。



「ほら~おにーたんだよ~」千夏が俺に恵美を差し出した。



「にーた~~ん」恵美の笑顔にとろけそうになった。



「ひさしぶりだったな~」

俺は恵美は天井に向けて抱き上げた。




「またな…」その隙にいつものように千夏と熱いキスをした。



恵美は天井にタッチしながら声をあげて喜んでいた。



「うん…またね…」



俺は 幸せな気分で屋敷を後にした。



違う道を回って降りて行くと ベンツが坂道を曲がって行った。



  あぶなかった~~~ぁ……




千夏に引っかかれた背中が ちょっとチクッとした。



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