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激愛  作者: Lavia
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愛の形  七話

ノートにはおねえちゃんの愛の言葉がつまっていた。


こんた というあだ名は キツネに似てるからで

誰がつけたのかは わからないってこと……。


(あだなは 私がつけたのと同じ意味だったことに

笑ってしまった。)




おねえちゃんと


こんたとの出会いは


公園の木に風船がひかっかて

私があきらめられずに泣きわめいて ベンチに座っていたヤンキーに一喝されて

でおねえちゃんが反対に怒鳴り返して…

で…風船をヤンキーがとってくれて…

そのヤンキーが…こんた だった。



会うたびにひかれていく

おねえちゃんの気持ちが素直に書かれていた。




両親が忙しくて 保育園の迎えと母が帰ってくるまで年の離れた妹の

面倒を見なくてはいけないストレスや

だけど可愛いから許しちゃうとか……

私への愛の言葉もくすぐったかった……





デートの大半は私を連れていかなければ行けない



こんたも 私をとても可愛がってくれていた。



付き合いが両親に知られて 圧力をかけられても

それでも絶対に離れないって二人で誓いあった夜に結ばれたこと。






ノートには こんた への愛の言葉で満ち溢れている。




読み終えて 私は涙が溢れてきた。



二人は いったいどんな愛の形を築いてきたんだろう。




一つ言えることは……



二人は深く愛し合ってたこと



求め合ってたこと




二人の中には誰も はいりこめないことも………。





「おねえちゃん…これは こんた が読むものだよね。」






私は 彼に会って このノートを渡したいと思った。




そして…… 

彼を…おねえちゃんから解放してあげたいと思った。




  おねえちゃんは死んだんだよ……。




そう認めないと 彼は前には進めないから……。                                                                                                                          

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