表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
激愛  作者: Lavia
46/190

扉 五話

朝 パパのワックスを少々拝借した。



美容師さんが言ってた。


ワックスをもむように こうして……握って…

ちょっとぐちゃぐちゃに見えるけど……こうして…



「いい感じじゃん~~」

鏡の中にいる私は 幼い昨日の私じゃなくて



とっても大人っぽかった。




「めぐ~ママたち出かけるからね~

お弁当作ってあるからね。」 階段の下からママの声




「いってらっしゃ~い」



これで出かける時うるさく言われないよね。



洗面所に行って ママのかみそりと毛抜きを出して

次に眉毛を細くした。



「いた~い…」

毛抜きを使うなんて初めてだったから……

志摩ちゃんのかっこいい眉毛は毛抜きだって言ってた。



抜くたびに痛さでゾクゾクした。




鏡の中の私は……もう新しい恵美が変わっていた。




 これでいいんだ……

 みんなが悪いんだよ……みんなおねえちゃんが好きだから…



私を愛してくれないから





美容室で見た今どきのお化粧



いろいろおしゃれの勉強もしないと……

キレイになって彼をもっともっと私のこと好きにさせたい





スカートのウエストを二折りにした。



さすがに短いかな……でも…可愛い~



首筋が寒いからちょっと早いけど マフラーをした。




家を出る時は今まで 必ずおねえちゃんに手を合わせたけど

あの真実を知ってから

手をあわせるのは やめた。



ささやかな抵抗。



私のほしいもの何でも持ってるおねえちゃんへの反抗

嫉妬それから…負けたくないって叫び




扉を開く 過去までの私



そしてここから外に出たら…私は変わるんだ。





愛する人を手に入れるために…自分探しをしよう…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ