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激愛  作者: Lavia
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扉 二話

今日の彼は優しかった。

最初は甘く幸せな時間だったのに……

オムライスを食べる頃には 泣きだしそうなのを我慢した。



  優しくしないで。



車庫でお別れのキスをして

いつものように彼のバイクに後にまたがった。



あの日 私の横を通り過ぎていったのは

そうか…そうだったんだ……




真実を知るのが辛い



私は彼の腰にしがみついて夜の風をうける。




  夏の終わり……




もうすぐ・・・冬がやってくる。




「じゃあまた……。」彼がそう言って去って行った。




彼のバイクの明かりが見えなくなるまで手を振って



そして力が抜けたように地面に座り込んだ。


携帯をバックから出して マリさんの写メを確認する。




  悪い夢だよ……たぶん他人のそら似



涙がぼたぼた…落ちる。




「そら似なんかじゃないよ…・・・」





  溝端 陽之介




カメラを睨みつけて 冷たい目をして

今にも襲いかかって来そうで

今の彼とは全然違うけど……でも 彼なんだ……。



誰も信じないって顔して

おねえちゃんを信じて

おねえちゃんを愛したんだね……。




おねえちゃんを忘れてないのに…私にキスするのは…




両親と同じ




私の後におねえちゃんを見てるからなの?



私を見つめてる目は 私とそっくりなおねえちゃんを見てるの?



恵美じゃない…千夏を……


ふと思いだした……



  なっち……



「あはは・・・・。

そっか……。あはは……。」



泣き笑い……



ちなつ の呼び方を 変えただけ………。




私のこと愛してたんじゃない……の……?



どうして私に近づいたの?



聞きたいことがたくさんあったけど……この真実を彼に

叩きつけた時



きっと彼は私から去ってしまうだろう…・…。



愛されてなくても…

彼を失いたくない………。





悲しいけど……いつかきっと私だけを見てくれる日が来るって信じたいの……。

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