表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
激愛  作者: Lavia
38/190

不安 七話

彼に言われたように バスに乗り換えて彼の家に向かった。



  行ったら 迷惑がるだろうか……



それが怖かったけど……

おねえちゃんの愛が 私の背中を押してくれた気がした。



私は絶対に 好きな人と結ばれるんだ



昨日そう誓った。





おねえちゃんみたいに 愛されたい……



私だって愛されたいもん……



パパとママに反対されたって絶対戦うわ……。




私は彼の家の前に立っていた。



日曜日の朝……彼はまだ寝てるかも知れない……




鍵を出して鍵穴にいれた。


カシャッ


音がして思わずドキンとした。




  泥棒になった気分……




わざとに大きな声で言った。




「おじゃましま~~~す」



部屋は薄暗い




まだ彼は眠っているんだ。



螺旋階段を登って 寝室を探した。



この間キスした書斎のパソコンの部屋……。




隣のドアを静かに開けたら ゲストルームのようだった。



それから一番奥のドアを開けた。


部屋薄暗く  耳を澄ますと寝息が聞こえた。




   スーーー  スーーー



足元に気をつけながら ベットに近づいた。





愛しい人の寝顔・・・・穏やかで死んでいるのかと

思うくらい口一つ空いてない……



  キレイな寝顔……




私はその高い鼻の先にキスをした。




「ん………」彼が寝返りをうってこっち側を見た。




「こんた…来たよ…起きて…こんた……」


私がそう言ったら 彼が私を押し倒した……




「こんた…会いたかったよ……」



私はこんたの顎先にキスをした。




「ん・・・・な…」こんたが寝ぼけた声で何かを言いかけた。




「何?こんた……」



その唇をふさいだら お酒の匂いがした。



  昨日 飲んだんだね……。



こんたの腕の力がこもった。




「なっち……夢か……夢だよな……

まだ酔っ払ってんだな……」



心臓が凍りついた。



彼は そう言ったかと思うと また寝息を立てた。





  なっちって…誰?



彼の寝顔を見つめながら……凍りついた心に不安が住み着いた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ