不安 二話
そんなある日 電話が来た。
「マリだけど~~わかるかしら?」
「はい!!わかります~!!このまえはありがとうございました。」
「ほら~こんたのこと知りたがってたから~」
「おねえちゃんの……」
「そうそう……そのこんたを見た人がいて
こっちにいるみたいよ。」
「え!?ほんとですか!?
どこで会ったんだろう……」
私は期待に胸がときめいた。
「札幌駅だって。
一人でいたって言ってた。」
「その人はこんたの友達なんですか?」
「友達っていうか……
こんたは有名だったから……
見たことがあったみたいよ。」
「その関係って?」
「その人もヤンキーでね~こんたは
とにかく喧嘩に明け暮れてて みんな怖がってたんだけど…
千夏には心を開いたんだよね~不思議だね~」
「~話きいてみたいな~
どんな人なんだろう~」
私はこんたを想像した。
「なんかすっかり真面目になってて 普通の人だったって~
家庭でももってるのかな~」
「あ~知りたいな~~今度友達に詳しくまた
聞いてくださいね。」
「わかったよ~
二人のこと知ってる人がいたら私も聞いてみるね。
私ももっと知りたくなったの。
それから今のこんたにも 興味あるし~」
マリさんはそう言ってくれた。
おねえちゃんの こんたは今 どうしてるんだろう……。
他の人と一緒になって 幸せに暮らしているんだろうか。