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激愛  作者: Lavia
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甘い時 七話

さっき彼が借りてきたっていう DVDを二人一緒に見てた。


そのうちに彼が真剣になってきて 私は少しつまらない…。

それに話があんまりおもしろくない。


推理物は 苦手……。

もう勝手に考えてくれ ってな感じで眠たくなってきた。



何度もあくびをかみしめていたら

そのうち本当に爆睡に入ってしまった。





多分夢の中




冷たい感触を感じて……目がさめかかった。



彼が私を覗き込んで 

指が髪の毛を弄び……額に優しいキスをした。



  夢なら覚めないで……


この甘いシュチュエーションに私は 白雪姫や眠り姫の気分になった。




王子さまのキスを夢の中まで

感じれるなんて……どこまで私は幸せなんだろう。




「愛してるよ……」 甘い声で彼がささやく




  起きてる時も言ってよ!!



「もう絶対に離さないから……」彼が覆いかぶさった時 濡れたものを感じた。




  え!?涙!?



まさか……でもうれしいからもうすこし寝てるフリしよう……



そのうち彼の寝息が聞こえてきた。




  寝ちゃったの?




恐る恐る目を開くと私の隣で眠っている彼……



「こんた…こん…」体をやっとのことで少し離すと

私の手も濡れた。




  涙?



私は彼の顔を静かに覗き込んだ。


目尻が濡れていた。


 泣いてたんだ …… でも何で……?




私は絶対に 離れないのに……



愛しさがこみあがってくる。

大人なのに…子供みたいなこと言うんだね…。



知らなかったよ……。





「かわいい~こんた……」



私は眠っている彼に いたずらをしてキスをした。




「ん…何だ…よ……。」



「こんた…愛してる……。」




「うん…俺も…あ~ごめん……

めっちゃ眠いから……ちょっとだけ寝かせて……」



眠そうな彼が子供のようで

私は静かに頭を撫ぜてあげた。



「こんた…私の夢みてね……。」



「ん……」



「大好きよ…」




「ん…お…れ……も…な…っ……ち…」



  え…?



一瞬…何を彼が口走ったのかわからなかったけど…



モニョモニョ・・・ってその後も何か言ったから


寝言ってことにして落ち着いた。



スー スー・・・・・

彼は 私の胸の中で 安らかな 寝息をたてて安心した子供のように眠った。




私は彼の背中をトントン叩きながら

母親になったような気持ちだった。



子守唄を歌いながら そしてまた自分も眠くなって

夢の中に引き戻されていった。




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