甘い時 四話
塾が終わって 携帯の電源を入れたら……メールが入っていた。
私の携帯番号とアドレスだけを登録したから
彼からの連絡をひたすら待ってる一カ月だった。
「もしかして・・・」
私は思わず歓声をあげて
慌ててメールを開いた。
『何してる?』
うわ…もう三時間も経ってる…
『今 塾が終わったとこです。これからは何も用事がありません。
会いたいです。すごく会いたいです。』
しばらくして
『残念 タイムアウト。また連絡する。』
と返信・・・目の前が真っ暗になった。
「どうして~~~なんで今日 塾だったの~~!!」
私はもう一度 返信した。
『会いたい 会いたい 会いたい
絶対に今 会いたい!!!』素直な気持ちをぶつけた。
そしたら電話が鳴った。
「もしもし!!!」
速攻電話に出た。
「ビックリしたな~~。」
「あ~先生!!!先生なんだ~~!!!」嬉しくて飛びあがった。
「あれ?俺 先生じゃないよ……。
恵美が俺の名前 つけたんじゃなかったかな?」
「あ…こんたくん!!!」
「あはは・・・・土曜日も勉強なんて感心だよ。」
「私 頭よくないから……」
「そう。じゃあうちで勉強でもするか?」
彼の甘い声……
「はい!!!」 私は声高らかに叫んだ。
「これから迎えに行くよ。」
彼が場所を指定したから私は慌てて
そこに向かった。
太陽がもうすぐ夏だって教えてくれてるような
暑い午後だった。
告白してから 初めてのデート
もしかのことを考えて 下着がどんなんだったって
しばらく考えた。
これからは 下着も気にしないと……なんてちょっと思ったら
恥ずかしくなった。