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激愛  作者: Lavia
188/190

繋がれる手 八話

病院に戻る前に


婚姻届を役所に提出して

私の名前は 溝端 恵美 に変わった。




夢のようだった。

ずっとずっと好きだった人


結ばれることを絶望していた人



それでも忘れられなかった人



その人が私の隣で微笑んでいた。



二日間愛され続けた余韻が体中に残っていた。



「病院に戻ったら ゆっくり休めよ。」



私がクスっと笑うと

陽之介は信号待ちの間に頬にキスをした。



「バカップルじゃん~~」私が笑う。



病室に戻ると 溝端 恵美に名前が変わっていた。


私たちは顔を見合わせて笑ってしまった。



楽しい時間も来週の今頃はお互い一人の

時間を過ごすことになっている。

ふとそれを思い出すと泣きそうになるけれど

笑顔 笑顔…


陽之介を心配させないように

絶対に笑顔で送り出すんだ。



それが妻としての最初の役目

夫を仕事に送り出す


それが私のすぐにしなければいけない試練だった。



考えるだけで

涙が出そうになる。



鼻の奥がツンとして・・・・痛くなる・・・・。



だけど 泣いたりなんかしたら

陽之介が心配してしまうから・・・・

私は明るく元気に 陽之介を安心させて・・・・



出発してから泣けばいい



だってこんな幸せなプレゼントを送ってくれたんだもん。




時間ばかりが目に入って 眠る時間ももったいなかった。



きっと陽之介も同じ気持ちなのが

手にとるようにわかる。



私たちは笑顔で 笑って 笑って



陽之介の出発の日を迎えた。




「空港には行かないからね……。」



「うん…。その代わり

帰ってくる時は迎えに来てくれよ。」




「いつ?」



「そうだな~~片付けばしょっちゅう帰るよ。」



「ダメだよ~お金がもったいないからね~

旦那様には一杯働いてもらわなくっちゃ~~」




「さすが主婦だな~~」




「ケガだけ…病気だけ…しないでね。

危ない場所には行かないでね……。」


治安の不安定な国だから それが心配だった。




「わかってる。

俺だけの体じゃないからさ……。

一年に一回は絶対帰ってくるから

長い休みもらってさ……。」




「一回・・・・」鼻がツンとしたから気持ちを入れ替える。



「待ってるよ。

そのまえに私が元気になったらね…

迎えに来てね。」




「それまで落ち着く場所を探しておくよ。」




携帯が鳴って父から迎えに来ていると電話が入った。




「じゃあ…行ってくるよ。

いい子にして…待ってろよ……。」



熱いキス・・・・とろけそうになった。



「ありがとう・・・・。

俺を送り出してくれて……。辛い思いさせてごめん…。」



「妻として夫の仕事をサポートするのは

あたり前でしょう。

いってらっしゃい・・・・。」



陽之介は荷物を持って



「いってきます。」と元気に言った。



「いってらっしゃ~い~」



私は元気に満面の笑顔で送り出した。

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