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激愛  作者: Lavia
182/190

繋がれる手 二話

一緒にいる幸せに酔いしれながら

だけど

陽之介が今 行なくてはいけないところは

ここではない……。



それはわかってる



だけど私と陽之介は同じ気持ちだった。

離れるのが不安だった。



今 離れたら



また…間違いが怒りそうで…怖かった。




不安さに胸がつぶされそうになる……。




だけど……

陽之介は 今とても困ってる気がした。



一緒にいるだけが…愛じゃない……

手は繋げなくても 心が繋がってれば

離れていても…平気……




今は 私はついていくことができない。



いつ…いけるのかも…正直自信もなかった。

遊びに行く所じゃないんだ



そばにいたい

離れたくないけれども



やりがえのある仕事に出会って輝いている陽之介



陽之介が輝く場所はここではない……




「陽之介・・・・・」




「ん?」




「私なら…もう大丈夫だよ……。」




陽之介が私を抱きしめた。



「わかってるよ。大丈夫だよ……。

俺はここにいるよ。」




陽之介は私を抱きしめた。




「もう…行って……。

離れてても…今度は心が繋がっているから

大丈夫だよ。」





陽之介の手に力がこもる。




「陽之介が行ってる間 リハビリ一生懸命やって

薬きちんと飲んで…頑張ってるから…

陽之介が行くところへ一緒にいけるように

頑張って待ってるから……

迎えに来て……。」




「やだ……離れたくないんだ……。

残して行けない……。」




「私だって…私だって同じ気持ち……。

離れるのが怖いよ……。

離れたらまた…一緒にいられなくなる気がして…

怖いよ・・・・。」




「俺…ずっと考えてたんだ……。

もう…向こうに行かないよ……。」

陽之介の言葉に驚いた。



「先生に言われたんだ・・・・。

今の恵美をあの環境に連れていくのは難しいだろうって…

だから俺……ここにいようと思う。」




陽之介の気持ちがうれしかった。

本当に・・・すごく・・・嬉しかった・・・・。




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