告白 七話
あれから何度もキスをした。
気が狂いそうな甘いキス…冷たい彼の唇が 私と触れ合うことで
熱い唇に変化していく……。
家に戻っても まだ両親は帰ってきてなかった。
私はまっすぐおねえちゃんの遺影の前に座った。
「見てた?おねえちゃん……なんだか
夢みてるみたいで・・・まだ信じられない……。
こんなに簡単に手に入るなんて
思ってもいなかったわ……。
いいんだよね……。」
おねえちゃんは微笑んでる。
「おねえちゃんの恋人と同じ名前で呼ぶことにした。
おねえちゃんの恋に少しか
近づけないかなって…………。
こんたって…呼んでいいよね…?」
夢のような一日だった。
まるで何かの力が 私と彼をくっつけようと
動いてくれたような そんな気がした。
「彼も私のこと…きっと好きなんだよね?
じゃないと…あんなことしないもんね……」
なぜ彼がすぐに私を受け入れたのかは
これから少しずつ聞いてみよう……。
リビングで電話が鳴ったから 慌てて受話器をとった。
「もしもし 小山内でございます。」
「あ~三浦です、三浦 マリ です。」
元気な声 誰だろう……
「おばさん?わかる? 千夏の友達だった~~マリだけど…。」
「あ…母はまだ仕事から帰ってきてないんです。」
「え…?もしかして…めぐちゃん!?」
「はい…そうです。」
「キャ~~~!!めぐちゃんなの!?」
人懐っこいマリさんという
おねえちゃんの友達から電話来た。
おねえちゃんのこと きっと知っている人
転勤で東京に住んでいたけど 今回ご主人の
転勤で札幌に帰ってきたと
マリさんは話してくれた。