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激愛  作者: Lavia
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さまよう心 六話

生きる気力がないって こんなに毎日が長いんだ。


長くて長くて

これから何年何時間こんな時を過ごすのだろう…。



きっと人を二人・・・おねえちゃんの子供もいれて三人


死に導いた私が受ける長い罰なのか……


自分で手を下したわけじゃないけど……

導いた責任は大きい・・・・

私はきっと地獄行きかな……。



そんな私が人を愛して結ばれることを夢見てるから

罰が下されたんだよね・・・・



そんな資格ないって・・・・


それも私のせいで大きく人生を変えてしまった彼と

結ばれる夢なんか見てるから・・・・



彼との空想だけが私の幸せな時間だった。


それさえも奪われたら

自分の人生に何の未練もなかった。



 夢さえ見るなって罰か・・・・。



彼にこんな情けない姿を見られて



こんな姿だけは見られたくなかった。



彼に会う時は 輝いてる私でいたかった

だから頑張ってきたのに……




話しかけられても

答えるのが面倒になった。


私の意識は自分の中だけで生きている

長い長い苦痛な時間




どこを間違ったからこんな人生になったんだろう



そればかり考えていた

巻き戻しをしてそしていつも答えは



おねえちゃんと彼の出会いだった。



 あの時 風船に執着しなかったら


どうなっていたんだろう


おねえちゃんと彼はお互いを見ることもなく

すれ違って・・・・

私たちはこんなに辛い人生を送らなくてもよかったのかもしれない。



いつも

いつも

同じことばかり・・・・・

バカみたいに考えている・・・・




「おじょうさま・・・今日はお散歩に行きましょうね。

空は青くて 気持ちがいいですよ。」



初音さんが言った。




されるがまま・・・・病院の中庭をゆっくり車いすで歩いた。


太陽の日差しが暖かかった。



  夏か・・・・・・



私は日差しの強さに目を閉じる。

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