表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
激愛  作者: Lavia
148/190

彼の存在 八話

「酔っ払いか?」



私が大の字で寝てると声がして慌てて起き上がった。




「なんだ…ガキか…」



ホストクラブの男の人みたいな

茶髪のツンツンヘアー

多分私よりは ちょっと年上で…遊んでるタイプに見えた。



私は雪をほろいながら…罰が悪い気がして

小走りで走り出そうとした。



「ちょ…ほら……」

コンビニの袋から湯気の立った物を出した。



「肉まん食う?」


私は首を振った。



「ほら…遠慮すんな。」口につけたから



「あっつい!!」と言った。



男はゲラゲラ笑って

「めっちゃうまいぞ~~食っていいぞ~~」と言った。



その流れに私は口を開けて一口肉まんをかじった。




「ホワ・・ホワ…あっつ~~ぅ~~」


私は口から湯気を出してあふあふしていた。




「うめーだろ~~後は俺んだからな~~」

そう言うと男は歩き出した。




「ごちそーさま」




男は手を上げて去っていった。




  おもしろい奴だな~~


男の姿を見送りながら…なんだかイライラが吹っ飛んだ気がして

私も家に戻った。




  肉まん美味しかったな……



あんまりコンビニとか行かないから……

正直言うと 初めて食べたような気がした。



次の日 学校の帰り道 家のそばのコンビニに初めて入った。



 肉まん…肉まん…



レジに行って

「肉まん ひとつ下さい。」と言った。




「はい。」元気な声の店員が



「肉まん好物だったのけ?」と言った。



驚いて顔を上げたら 昨日の茶髪の男が肉まんをとりだしていた。




「あ!!昨日の・・・・」私も思わず声を上げた。




「よ…酔っ払い~」



「違うから~~~頭冷やしてたの。」




「そっか~~うちの肉まんめっちゃ美味いぞ~。」




「それで食べてみたくなったの。

一つ全部~ね~。」




「あ…そ~~百円なり~~ぃ~~」



おもしろい奴だ…私はそう思った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ