表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
激愛  作者: Lavia
135/190

傷ついても愛 四話

学が私を守るように教室の中に入れてくれた。



「うわ…」みんなが私に注目した。



「王子のファンにやられたの?」

私を待ってたような志摩ちゃんが教室の中にいた。



「ちがうよ~」




「だって……すごいよ。目半分潰れてるから……

めぐ……最近どーしちゃったの……?

昨日だって変な電話してくるし…私いつめぐの親から

電話くるかってヒヤヒヤしてたのよ。」




「ごめんね志摩ちゃん~~」




私は志摩ちゃんに抱きついた。



「親に?」



「うん……もう大嫌いだから……」



「かわいそうに……」

志摩ちゃんの優しさに涙が出そうになった。




「ほら・・・」学がタオルが巻かれた冷たい保冷剤を

目のところに当ててくれた。



「保健室で借りてきたよ。」



「ありがとう・・・・・。」


学校に来てよかったそう思った。




HRの時間になって担任がはいってきた。




担任は私を見つけて「あ・・・小山内なんだすごい顔だぞ。」と

声を上げた。




「今日から休みだって聞いてたぞ。」




「親が勝手に休ませるって………」




「おかあさんかなり取り乱していたけど…

だいじょ・・・ばなかったのか?」




「はい・・・こんな感じです。」




「おまえ何をあんなに怒らせたんだ。

あ・・・・溝端先生も・・・・」と言いかけて口を閉じた。




「溝端先生…どうかしたんですか?」私は立ちあがった。





「いや…なんでもない……」



私は担任が他の生徒に聞かれたらまずいと思って

言葉をやめた気がしたから 静かにイスに座った。




連絡事項を言って担任が出て行ったから後を追って

彼のことを聞いてみた。




「先生…溝端先生はちゃんと来てますか?」




「ああ…来てるよ。

なんか…複雑なのかおまえのうちと……。」





「昔昔……死んだ姉の恋人だっただけです。

逆恨みしてるんです。」




「そっか。

溝端先生は優秀な先生だから…これから将来が楽しみだから……

大切にしていきたい教員の一人なんだ。」






担任はそう言うと笑顔で階段を降りて行った。




  会いたい……彼に会いたい




授業も上の空だった。




ニ時間目の途中で 体育の先生と社会の先生がやってきた。




「小山内・・・・」申し訳なさそうにそう呼んで



「おとうさんが迎えに来てる。

家に帰れと言ってるんだけど……荷物用意して……」




「イヤです!!帰りません!!」





  だってまだ彼に会ってないもん・・・・





先生たちが私を囲んで



「ひとまず親の言う事 今日は聞いた方がいい。」



理科の先生が私の腫れた顔を覗き込んでそう言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ