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激愛  作者: Lavia
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白いうさぎ 五話

私はそれから 積極的になっていった。



「陽之介……大好き……。」




二人っきりの時はめちゃくちゃ甘えた。



彼は苦笑いしながら…

「もうここに来てから何十回も聞いたよ。」と言った。




「陽之介は?」



首に巻きついた。



「可愛いよ……大好きだよ。」そういうと笑った。



嬉しくて私は彼の胸に顔を埋める。



「抱いて……」



「……そればっかりの付き合いになりたくないな……」


逃げ腰に聞こえる。


あれから一度も抱いてくれなくなった。



「どうして……?どうして抱いてくれないの?」



「抱くことだけじゃないだろう……。

もっと自分を大切にしなきゃ……」



いつもそう言って キスまでしかしてくれなくなった。



キスをしながらも気の遠くなる快感が

私を押しつぶす。




「意地悪………」



彼の顔が悲しく見えた。



「…女の子にここまで言わせて……意地悪だよ……」




彼は私を抱きしめて



「可愛いよ……」とつぶやく。





そんなやりとりが続いていた。



  どうして抱いてくれないの?



いつしか幸せな気分を不安が覆って行く。


時より見せる悲しい顔が

さらに追い打ちをかける………。




 私を選んでくれたんだよね?



彼は悲しそうな顔で 微笑んだ。

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