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激愛  作者: Lavia
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春の雪 八話

突き放した時の 恵美の表情が好きだ。



だから思いっきり冷たくしてやりたくなる。



恵美は俺に嫌われないように必死で耐えるし・・・

だから俺は



二人っきりの時は 恵美をたくさん抱きしめてやる。




今まで てきとーに生きてきて



もしかして…俺今 結構充実してるのかもしれない。




千夏と愛し合って以来・・・・

ひさしぶりに楽しい気持ちになっている自分がいた。



最初は 恵美を抱きしめながら

千夏を思い出していたのに

なぜだろう……。



今では 恵美は恵美に見える時が多くなっている。



  千夏を裏切っているわけじゃない……




そう自分に言い聞かせて・・・・

だけど混乱している自分がいる。




恵美が俺と自分の姉の関係を知り

あの日のおにいちゃんのうっすらとしている記憶が

俺だったことを知って



傷ついていた。



小さい頃から 千夏に似てるということで

両親からは恵美として

愛された記憶がないと言っていた。



だからどこか…恵美は寂しそうな目をしていた。



だから俺が

恵美を見ながら千夏を思い出していることに

傷ついてしまった。



  そんなことはどうでもいいことの一つだった。




なのに 俺を見つめる恵美に動揺している俺がいた。




もっともっと傷つけて

ボロボロにしようと思っていたのに




これ以上 壊したくないもう一人の俺が




 そろそろ潮時だぞ



そう呟いている………。

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