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詰みor詰み

結局、私は逃げた。


ならなんで最初から逃げなかったのか、と言う話になるが私だってあんな無理な状況に巻き込まれるとは思ってなかったんだ……。


昼休み終わりの5限を消し飛ばし(記念すべき初めての無断欠席、先生ほんとゴミでクズですごめんなさい)、今私は悠々自適に屋上でのんびりしている。鍵が壊れているのを発見したのだ。このことを知っているのは学校に秘密基地とかいう隠れ場所を作るためにせっせと校内の至る所を歩き回った私だけ。たぶん……。あー、逃げ足はクソ早いなぁーあかね!!


というかこれ完全に詰みでは……?教室に帰ったら一生桜凪さんに睨まれて、これが怖くて明日は休む。明後日も休んで、これの繰り返し。気づけば欠席日数が足りなくて留年。一個下の学年に放り込まれるも、ちっぽけなプライドから留年先のクラスでも不登校。結局、私は勉強を頑張って入学したこの高校を退学して新しい通信制の学校に編入するんだけど、そこでは圧倒的コミュ力の欠如により、周りから浮いてしまって、最終的には自分の部屋の押し入れに引きこもってSNSを徘徊する人生……。お母さんが私を呼ぶ声がする……。


『あかねちゃん、ご飯一緒に食べよ?もう、学校なんていいから……ね……?』




ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ……ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……




……え?これ幻聴だよね?

流石に怖いわ。

あかね、このクソみたいな発想力を別のところに使えないのかお前は……。


ほんと、なんで逃げてきちゃったんだろう。あのとき、桜凪さんとは付き合ってないです、としっかり断れるくらいの物怖じしないメンタリティ備わっていればよかったのに。というかそんなメンタリティあったら根暗ぼっちなんてやってないな……。カナシイ。。。


まあとりあえず、ここでうじうじしてても現状は変わらないことはよくわかったので、教室に帰ることに。ワタシ?空気ですが何か?


※※※

「なんだこれ……」


誰にも声をかけられずひそひそと帰還を果たした私に、どうやら神は味方してくれないらしい。

次の授業の準備をしようと机に手を突っ込んだところで、一枚の紙きれを発見した。


【放課後、屋上】


宛名は……。

あっ……(察し


なんか知ってる人だった。現に私は今そのダレカさんから猛烈な視線を感じる。君と目が合ったらバトルスタートだ!お前はポ〇モンマスターじゃないんだぞあかね……。


じゃあこれってもしかして熱烈なプロポーズの予感?!恋の始まり……!ラブレターってこと!?


アホか……。


からっからの空虚な風が心を吹き荒れる。

虚しい。

ぐすん。。。




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