第三十三章55 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達3】55/【後半ラブエピソード?5】11
結局、【ウサギ塚】の妖怪は居なかった。
きっかけが欲しい女子達が口裏を合わせて、妖怪のおかげで変わったと思われたいための乙女の嘘だった。
【絆能/彩佳】は、その嘘に乗っかっただけだった。
一緒に行った女子は、本当に妖怪が居たのかと思って少し焦ったらしいが、真相を知り、
「おめでとう」
と言ってくれた。
【おめでとう】とは何か?
それはカップルの誕生を祝っての事である。
そのカップルはもちろん、【芳一/宗助】と【絆能/彩佳】の事だ。
【絆能/彩佳】は、
『【宗助君】、
そこ、危ないって言ってるでしょ?
何度も言わせないで。
降りて。
ねぇ、降りてってば』
と言った。
いつもの台詞だ。
今までは、
「うっせぇな【委員長】。
俺は高いところが好きなんだよ。
そっちこそ何度も言わせるな」
と言う返しだったが、今は、
「うっせぇな【彩佳】。
俺は高いところが好きなんだよ。
お前こそ何度も言わせるな」
と返していた。
彼女の希望通り、彼女の事を他のクラスメイトの前でも【彩佳】と呼ぶことにしたのだ。
そう。
2人は公認のカップルに認定されていたのだった。
と言う話になった。
・・・なるほど、こう来たか・・・
『どうえ・・・
あちきの芝居は?・・・』
・・・そうだね・・・
まぁ、良いんじゃないかな?・・・。
『もう少し良い反応を返しても罰は当たらんえ』
・・・いや、他のでもっと良いなって思うものがあったからさ・・・
・・・以上、【絆能】の希望する【ラブ・エピソード?】でした。




