第三十三章46 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達3】46/【後半ラブエピソード?5】02
『【宗助君】、
そこ、危ないって言ってるでしょ?
何度も言わせないで。
降りて。
ねぇ、降りてってば』
と言うのは、学級委員長の【絆能/彩佳】だ。
彼女と、【芳一/宗助】は幼なじみである。
【芳一/宗助】は自由奔放に生きるどちらかと言えば不真面目な生徒。
【絆能/彩佳】は生真面目が服を着ている様な毎回クラス委員長になる生徒だ。
彼女の成績ならもっと上の高校も狙えたはずなのだが、
『【宗助君】は放っておくと何をしでかすかわからないから幼なじみとして、面倒を見てあげているのよ。
感謝してよね』
と言う、よくわからない理由で、同じ高校を受験し、トップの成績で入学している。
当然、この学校でも彼女の適材適所は委員長という事になっている。
だが、彼女にとって、【委員長】という言葉は少し憂鬱になる。
ちょっと他の生徒と距離を置かれていると感じるのだ。
本当は、
「【彩佳ちゃん】」
とか呼んで欲しいのだが、生徒はみんな、
「さすが委員長」
「委員長、相談があるんだけど」
「助けて、委員長」
などと言われてしまう。
特に、【芳一/宗助】からは【委員長】と言われたく無いのだ。
【芳一/宗助】は、2人だけの時は、
『【彩佳】』
と呼ぶし、昔は、
『【彩ちゃん】』
と呼んでいた時期もあった。
だが、他の生徒が居る時は、
『【委員長】』
になるのだ。
それは他の生徒もそう呼んでいるから、それに合わせて、
『【委員長】』
と呼んでいる。
だが、【絆能/彩佳】は【芳一/宗助】にだけは、
『【彩佳】』
と呼んで欲しいのだ。
それは、もちろん、彼の事が好きだからである。




