第三十三章36 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達3】36/【後半ラブエピソード?4】03
【化差然/瑶子】の周辺でのゴタゴタがおさまらないまま、夏休みに突入した。
【芳一/清和】は彼女の事が心配で仕方なかったが、彼女とは親しい間柄ではない。
今の彼の立場では言える事は無い。
そう、諦めていた。
二学期になったら、最初に声をかけよう。
そう思っていた。
だが、どうしても彼女に会いたくなって、夏休みに入ってすぐに彼女が行きそうな所を回る事にした。
偶然を装って、彼女と話すためにだ。
と言っても【芳一/清和】は【化差然/瑶子】の回りそうな所を知らない。
こうして考えてみると彼女の事を何も知らないんだな・・・
と思っていると、偶然、彼女と出逢った。
水泳教室の前。
彼女は水泳を習っていたのだ。
水泳と言えば、【芳一/清和】も得意である。
実は、クラス対抗の水泳大会で、彼女と【芳一/清和】は、共にクラス代表として選ばれ、男女共に優勝している。
そうだ。
この共通点があった。
【芳一/清和】は、勇気を振り絞って、
「こ、【河本さん】、水泳教室に通ってるの?」
と声を掛けた。
【化差然/瑶子】は、
『つ、【土田君】?
こ、こんにちは・・・』
と動揺した。
どうやら向こうもそれなりに意識している様だ。
「こ、こんにちは・・・
あ、暑いね・・・」
『そ、そうね・・・
暑いね・・・』
会話が続かない。
どちらも異性に対しては免疫が無い様にも見える。
【芳一/清和】はともかく、【化差然/瑶子】も?
【芳一/清和】は意外に思った。
「・・・」
『・・・』
少し沈黙は続いた。
2人とも初心だった。
異性に対して臆病になるタイプだった。




