第三十三章18 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達3】18/【後半ラブエピソード?2】07
好きな女性から愛している女性は誰かと聞かれたら、君はどう答える?
「愛しているのは君だ」
と答えるか?
それは勇気がいる事だ。
それで、その女性との関係がギクシャクしたり疎遠になる事を考えると多くの者が尻込みしてしまう。
だが、それを乗り越えて初めて、人と人とはつきあえるのだ。
残念ながら、【芳一/瞬】にはその勇気が無かった。
肝心の所で日和ってしまったのだ。
【芳一/瞬】は、
「それは、その・・・
もごもごもご・・・」
と言ってしまった。
【秘通様/姫歌理】は、
『え?
何だって?
もう少し、大きな声で言ってくれないか?
全然聞こえないのだが』
と言った。
彼女は超が付くほど鈍感だった。
彼女は彼が自分を好きだとは欠片も思っていない。
優秀な助手としてしか見ていなかった。
それは、【芳一/瞬】の不幸でもある。
怖じ気づいた彼は、
「もう、良いじゃないか、この話は。
それより、もっと面白い題材があるんだよ。
そっちの方を研究したら?」
と言った。
『何を言う?
私が研究を途中で投げ出す半端者だとでも思っているのか?
それは酷い侮辱だぞ。
私はこのテーマでレポートを作って発表したいと思っている』
「それだけは止めて」
『何故だ?
君は私の助手だろ?
助手なのに私の研究の邪魔をするのか?』
「いやいやいや。
そうじゃなくて恥ずかしいから・・・」
『恥ずかしい?
いや、私は恥ずかしい研究だとは思っていないぞ。
発表出来るなら学会で発表したいくらいだ』
「お願いだから止めて」
『何故止める?』
「察して・・・」
『察する?
・・・そうか、察するか。
なるほど参考になった』
「今度はどんな思い違いをしたの?」
『思い違いではない。
確信だ』
と彼女の暴走は続くのだった。




