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詩全集2

fighting spirit

作者: 那須茄子

腫れ上がった左目が

涙をこらえた

痛みがしきりに 

歯ぎしりさせて

欠けさせる

 

食いしばることもできなくなって

それなら喰らって呑み込んでやろうと

意気込んだのさ



相変わらず

下手に貼った絆創膏はずれ落ちる

膿んだような臭いが染みた

包帯は邪魔でしかたないな


肩を脱臼した時は

決まって天気予報が外れる日

口に含んだ飴玉は

血で不味くなった

更に雨は降る

雨粒次いでに

拳で倒れた回数を脳にその都度

棒線刻んで数えてく 


格好つけた殴り書きは

一丁前に思いつくくせに

メンチを切る怒声は

いつも震えてキマらない


それでも

何度だって

握りしめる

力は弱いけど

無駄な傷ばかりでも


吠えるんだ

未だ癒えぬ左目で

睨み付ける



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